日本せきずい基金 理事長 訃報
日本せきずい基金 理事長 大濱 眞儀が令和7年12月27日永眠いたしました
脊髄損傷者の生活の向上と再生医療促進の活動に尽力してきた 理事長 大濱 眞 儀が 令和7年12月27日80歳にて永眠いたしました
近年は褥瘡や不整脈も重なり体調不良が続いておりましたが 全国を飛び回り精力的に活動を続けてまいりました
ここに生前のご厚誼を深謝し、会員の皆様に謹んでお知らせ致します
大濱氏は29歳の時、ラグビーの試合中に頸髄を損傷。以来電動車椅子で地域生活を継続し、ヘルパーを伴って国内外の会議に出席し、公共の場で精力的に活動してきました。長年の活動の一部を紹介します。
・「日本せきずい基金」理事長として
平成8年、現在の「日本せきずい基金」の前身「脊髄再生研究の促進と脊髄損傷者の生活の質の向上を考える会」を発足。平成11年に特定非営利活動法人「日本せきずい基金」を設立し、理事長に就任。ES細胞やiPS細胞の出現により再生医療の機運が高まる中、「再び歩けること」を目標に、仲間と共に約26年に渡り、理事長として任務を全うしました。
脊髄再生医療の最新動向と、脊髄損傷者のケアとキュア情報周知のため、年4回の会報や『脊髄損傷へ最善の治療を』『脊髄損傷のウエルビーイング』など多くの出版物を発行。さらに毎年開催のシンポジウム「Walk Again」では、国内外の専門家を招いて再生医療最前線の情報を届けてきました。
平成26年には皆様からの寄付金を元に京都大学iPS細胞研究所に500万円贈呈、同年と令和5年には各500万円を日本脊髄障害医学会贈呈し、感謝状を受けました。
平成27年に慶應義塾特定認定再生医療等委員会の委員に選任され、再生医療の健全な発展に寄与する一方、不確かな自由診療が喧伝される昨今の状況に注意喚起も行いました。
平成11年に米国のクリストファー・リーブ財団を訪問したのをはじめ、国際脊髄学会、日本再生医療学会、日本脊髄障害医学会、日本リハビリテーション医学会などに毎年参加し、研究者や製薬企業から直接情報を収集、意見交換を行うのを常としていました。
また、脊髄損傷者の救急搬送を受け入れ、再生医療にも対応できる拠点病院を全国的に整備すべく、各地の医療機関で「せき損研修会」を開催。患者と医療従事者が共に学ぶ機会を設け、全国で同じ水準の医療を受けられる体制を目指してきました。
・国の審議会への提言等
障害者自立支援法の制定や障害者基本法の改正、障害者差別解消法の制定、障害者の権利に関する条約の批准、各種建築物のバリアフリー基準の見直し等など、障害者施策の変革時期にその参画にも携わりました。
平成29年「全国脊髄損傷者連合会」代表理事就任。
平成29年に内閣総理大臣から障害者関係功労者表彰を、令和6年には厚生労働大臣から障害者更生援護功労者表彰を受けています。
・「旭日小」叙勲
長きに渡るこれらの功績が認められ、令和8年2月に大濱氏への旭日小授賞が閣議決定されました。
大濱氏の活動は団体の域を超え、日本の脊髄損傷者支援への多大な貢献はもとより、その軌跡から私たちの心には大きな「想い」が託されました。ラグビーを通じて培われた類まれなるリーダーシップと面倒見の良さ…氏から受けた薫陶を胸に、深い哀惜の思いを込め、その「想いの継承」に全力で取り組んでまいります。
尚、新理事長として、弁護士で日本せきずい基金の監査を担っておりました「菅原 崇」が就任致しましたことをご報告致します。
*令和8年4月28日(火)に全国脊髄損傷者連合会と合同で「大濱 眞とのお別れの会」を予定しております。


