| ★ 書名 「カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の
四肢マヒと 生活型呼吸管理プログラム」 (松井 和子 著、東京都神経科学総合研究所社会学研究部門、1994年) ★書評 (中島) カナダの西海岸ブリティッシュ・コロンビア州ではベンチレータの必要な最重度 のケイソンたちが、呼吸器を外して自分の声でしゃべったり、日中は携帯用の呼 吸器をつけてほとんど電動車いすに乗って過ごし、アパートを借り介護者を雇いち ゃんと自立した生活をしているという。 日本ではそういう患者はほとんど病院のベッドに縛りつけられた状態で声も出 せない。この違いはいったいどこから来るのか、という素朴な研究心に突き動かさ れて、松井氏は何度も現地に足を運び、元看護婦でベンチレータ専門家のアイリ ーン氏の体験談や、現地在住のケイソンで画家の上野氏の実例や、ブリティッシ ュ・コロンビア大学のステファン・サルツバーグ氏の協力を得ながら、多くのケイソ ンたちを調査している。 日本からの障害者の留学はともすれば米のバークレーなどに傾きがちであった が、カナダも進んでいるのだった。やはり世界は広い。 |
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