「妹尾一子詩集 夢の種」


★書名 「妹尾一子詩集 夢の種」  (妹尾一子著、第一出版、2001年、1000円)

★書評 (中島)
 
  妹尾氏は徳島県阿波郡市場町生まれ。生まれつきの脳性麻痺から頸髄損傷。
5人兄弟のまん真中で兄2人・弟2人。徳島県立養護学校(小・中・高)卒後、四国学院
大学卒。独身。12月24日のクリスマスイブの生まれということなどもあり、クリスチャン。

  障害の程度は両手足麻痺・言語障害から、1989年に脳性麻痺の後遺症で首の
頚椎損傷の手術をうける。1996年ころから全面介護となる。外出時は車いす使用。
パソコンは足でマウスを操作している。

  家族構成は兄(会社員 )、兄嫁(主婦)、姪(オーストラリア留学中)との四人暮らし。
母は高齢から施設入居中である。介護はおもにホームヘルパーさんが担っているらし
い。電子ペットの「ファビー」がイソロウ中であるという。おそらく日本の在宅障害者の
一番ありふれた形ではないだろうか。介護してくれていた母親が老齢で施設に入居し
ている、というのも示唆的である。

  そんな日々の中から詩を書くようになり、今までに自費出版で14冊の詩集を出版
している。その他、「やすらぎ音楽祭」に9回入賞。「やまびこコンサート」に13回入選し
ている。また自作の「ひまわりニュース」を毎月1回発行している。徳島県現代詩協会
会員。「かずちゃんの詩庭」というホームページを開き、詩作品と絵を紹介している。
そこには同じクリスチャン作家で愛読しているという故「三浦綾子リンク集」などももうけ
られている。

  一日のほとんどはテレビを見るか、インターネットを観賞している。またヘルパーさん
と雑談するのが楽しみであるという。この詩集の出版元の「第一出版」は自費出版を専
門に扱っているところ。

  ちなみに今までに自費出版した詩集は次のとおりである。
1980年 冬の海 雲と麦詩人会
1981年 すずらん 関西書院
1982年 青いみかん 関西書院
1983年 流氷 関西書院
1984年 風と影の詩 第一出版
1985年 花日記 第一出版
1986年 心のしおり 第一出版
1987年 窓辺の星 第一出版
1988年 小さくて大きい器たち 第一出版
1990年 夜汽車 近代文藝社
1993年 雨だれ 第一出版
1995年 来夢 第一出版
1997年 森の妖精 第一出版
2001年 夢の種 第一出版

  その旺盛な創作意欲には舌を巻く。障害者の詩の中では、比較的ことばがよくこな
れているほうであろう。一篇一篇が短いところも読みやすい。下の「木いちご」「花の名」
「りんご」「貝殻」などは完成度も高く、調べも美しい。相当に書きこんだ作者であろう。

  その詩は「ポエムフラワー」と題されているとおり、紫陽花やバラやすみれなどの花に
託して、自分の思いをつづるといった手法である。同じクリスチャンの星野富弘氏などの
影響力の大きさを思い知らされる。これだと素材に困るということもないから、比較的書
きやすい手法であろう。ただ、こういう詩ばかりを見せられると、作者の飾りのない本音
を聞きたくなる。何かに仮託しないで直接核心に切り込んでいくような詩法にも挑んでほ
しいところだ。

  「貴方色」「希望の窓」など安易な言葉使いもみられる。さらにどうして「詩」ではなくて
「ポエム」なのか、首をかしげるところだ。少女趣味とまちがわれやすくて損をするだろう。

  最後にクリスチャンとして神への祈りや感謝を捧げる詩がみられるのは当然のことだ
ろうが、そこで読者がふるいにかけられるのはいたしかたない。

  八木重吉のように神への祈りと詩作が並び立つのは稀有なことである。信仰と創作、
二つながら味わうことができるとは実にぜいたくなことである。妹尾氏にもやがてそのジ
レンマに苦しむときがくるかもしれない。しかしそれもまた人生の試練というものであろう。


★引用 

☆第十詩集 「夜汽車」から

紫陽花

天の泪を吸った花
これは 喜び 色
これは 悲しみ 色
これは 微笑み 色
約束に心が寄添って
魂の硯を擦っり
貴方色の 私色の
花びらを描く
恵みの泪がこぼれて
一つの花になり
あなたの隣に座ってる



ベルフラワー

可愛い小さな花が集まって
美しい花になる
一花では綺麗になれない
綺麗の内に輝く一花
心の空っぽの部屋に
紫のベルが鳴りました
あなたを聴いていよう
明日も聴いていよう
澄切った音色に
共鳴できるように
私が私で居られるように





悲しくても まだ 笑える
苦しくても まだ 泣ける
強くは無いよ 弱虫
頑張り屋で無いよ 怠け者
普通の人 あかんたれ
風に揺れる花が
雪の下から芽吹く花が
心の花 Loveが咲くよ



木いちご

恵みの雨をあびて
赤い実がひかる
ひとつに繋がる命の輪
広い空の下で
支えられ 育まれて
ここが 一番大切な
居場所と信じて熟す
だからこそ美味しくて
愛 し い ん だ



美しいもの

どこにあるのだろうか
美しいものは
この手で この手で
美しいものを
刈りとったのだろうか
心 心 心とひらいて
ひかりにふれたい



すずらん

愛の音色が聞こえますか
理解することをたたえ
ゆるしゆるされるすずの音
大地に支えられ
天の恵にこたえて
かなで咲く花





しあわせには
たくさんすぎるぐらいの道があるという
人はみな大・小・早・遅いかあくせんくとう
行き着くところは みなおなじだろう

足がなくても 手がなくても
お金がなくても 友人がいても
しかし 天国への一歩は
何があろうとなかろうと一人で歩かなければ

だからこそどんな苦しさも悲しさも
今日より明日の方が強いのかもしれない
知恵がなければそれなりに
能力がなければそれなりに





赤い柿みつめれば
窓辺は旅人
つかれきった心
おごりきった心
染まった赤を旅人かじる





あじさいが咲き
雨でいっぱいです
この花の中に
無数の赤い傷がある
それが美しい
ここは公園です



窓辺の星

窓を開けると冷気が刺さる
音をたてて星が並んでいる
ラジオから第九が流れる
私は私の歌を歌いたい
誰一人 聞きてがいなくても

飢えや戦火の中であろうと
確実に
誰もが気ずかなくても
確かに
暖かく愛の星は瞬いている



水の音

おとがする ポタンポタン
しろい はるのおと
蛇口からは
春には 花を包んで
夏には 太陽を含んで
秋には 枯れ葉が絡まって
冬には 雪が溶けて

時を超えて 私は季節を散歩する
花を超え 太陽を超え
枯れ葉を超え 雪を超えて
私は誰かと語り合う



北風

おまえが 凍えさせた心が
花に負けたよ
衰えていく おまえに
蕾みがさよならを言っているよ

良き人は恋を思い
鳥は歌い 夜は星が泳ぐ
春が新しい足取りでやってきた
閉ざされたまぶたが上がる

孤独の庭にも いつか
緑が芽吹き ほころび
薔薇が咲き 薔薇に染まるでしょう





ぼたん雪の目覚まし時計が鳴る
大地は春を起こした
沢山の重みと 長い苦しみに
耐えたお陰で新木になれた

木はきびしい冬を超えたから
今 ごほうびをもらえた
今度は木が言うだろう
大地よ 豊かなれと

僕は君を食べて大きくなった
君はやせて 僕はふとった
これで君はしばらく休める
しかし 君が一番楽しそうなのは なぜ

変らないものが一杯
教えられることが一杯
時間の壁に印刷されていく
みんなみんな春が来た



菜の花

愛の花が咲きました
黄色い風が吹いています
愛は大地の決意であり
確認であり 約束であるのです
さらさらさらと花は花で変らない
哀れな心よ 思い煩うな

美しく目覚めた新たな調べに
花は貴方のすべてを集めて
夢を織り 愛を咲かせているのです
どんなところでも さわやかな香りは
わき かおりたっているのです
心よ 苦しみなど忘れなさい
今が咲く時です 匂っています



しわ

線がある 点がある
いつしれず 顔に住み
心 悩まし乱す
悠々と人生に網を張る



若葉

光の中を鯉のぼりが翔んでいる
その下を柿の葉が泳いでいる
日は廻り 命はしたたり止まらない
大切な命の芽は美しすぎる
か な し い
    
れんげの花を摘んで
その香りの中を
ただ もくもくと歩けば
命りも大切なものが見えてくる
涙が迷い出てくる
か な し い



つらら

凍ることは 生きること
優しさが石になること
悲しみも 苦しみも 氷柱
明日の朝こそ ダイヤのように輝く

人生とは 人を探す旅
流氷の上を
雪雲の下を
樹氷の中を
愛 ひとつに歩く
喜びの虹をかけに
歩いて 知って 歩く



椿

涙を微笑みに
悲しみを喜びに
淋しさを楽しさに
すべてを踊りに変えて下さい
なごり雪の朝 風に耐えて咲いた花
私に続く道
遠く近く紅が光っている
小さな宇宙です
心地良い所に生かされて
心地良く結び合い
程好く補い支えあって
大きな命をはぐくみあっている



今日

時報が鳴る
雨が降る
時報が鳴る
心に傘をさす
嵐と雷の間に
希望と失望の間に

夢が消えました
花が咲きました
うめき声が残した心が
静かに治まって
生きるたわむれや不安に
無念などないのです



明日

明かりを消すと
暗闇の中にどっしりと迫る
安らかな寝息
自然の苔むした寝息

沈黙に秘められた 戦士は
夢へ 夢へと 力を込める
心は空高く 高く立つ
埋めていた森に芽が吹き
緑の吹雪の中で
悲しみが喜びと並ぶ
今を覚えておこう



花瓶

春を飾ろうと野菊を摘んだ
澄んだ空も持って来た
水色の花瓶に植えると
つぼみが咲き
蝶の歌がひびく

春が来たのです 心の根を切って
優しく清らかに心臓に咲く
私はオゾンが欲しい
自分が欲しい
大地に居られれるように活けたい
ひかりにふれたい





雪が消えると
じっと待っていたものが
みんなに見つめられ
鼓動は夢を打ちます

花が咲くと
その下にも
人波 人 それぞれに
癒されない枝がある

花が散ると 淋しさつのる
その内で
どこかで愛をつぶやく足がある



足の指

指は責め立てられて眠れない
苦しいと縮まり うめき声も出ない
安定剤は もうきかない
束縛から開放される日はあるのか

素足になったとしても浅い眠りで
過去の苦楽を反射しながら歩くだけ
重い靴を履きなおして耐える
せめて 悲鳴をあげよ



阿波踊り

体が喜んでいる
心の中に熱い汗が沈む
秋が挨拶をする
身震いしながら夏に向かって

鼓動がしずくを弾く
全身から汗が落ちる
夜はおどろき疲れて
終わりに向かう夢に拍手をおくる

乱舞のなかには夏は止まり
熱気と群衆を慕い
やがて 汗はひき
疲れた足は白くなる



一人旅

ごみまみれの切手よ
ひきだしの中の私を
裸の小鳥にしておくれ

夜はひとり
月あかりひろがる
いつも同じ昔の絵の内だ
時にはりついているだけだ
ほこりをはらい
ふるいたたせて



夜汽車

小さな春のなか
野の花が私をそめる
まるで大切な人のように

雨の日はかわいそう
宝物みつけたいけど
ダイヤの女王さえ探せない
クローバー れんげ 菜の花
私も私をみつけられない

へたな時が私をつつみ
闇にかくれてねむれないと
いつも母の胸にいたい



☆ 第14詩集「夢の種」から

あじさい

今日も雨 昨日も雨
あじさいは炎のように
大空の恵みのなかに
よろこびを振りまいています
雨は浮かれて カエルを呼びます

さえぎるような傘などいらない
稲妻だってむかえます
明日は雨
昨日も雨
初々しく天にこたえて
花はらんまんと咲き誇る





春がちかいぞ
たけど今日も雪
どうしてそんなに降るの
私を透明人間にしないで
白いけむりの中から
よろめいてくるお客様
あれは昨日の私





夕日に明かりがともり
風が小鳥に時を知らせ
引出しの中の私は
黒ん坊と黒バラの
影絵を歩く
美しい山は消え
月のランプの海に
ぽつんと ひとつ
ゆらぐ あかり



むかしから

すこし
またまたへっていく
ふとるやつらは
ぶくぶく花になる
寒いだろう 肉体
金がなきゃ しかたねえ
なにかたくさんもってる
やつらだけが
生きる権利があるのさ



花の名

忘れな草
思い草
よいまち草
すべて
人の心から出る名
私に つきささる
花の名





愛は
死にいたるまでの
病である
されど
それは
美しい山である



祈り

笑っていても 涙していても
一日は終わるもの だったら
笑って暮したいものね
自分を飾らずに 自分らしく
あるがままに生きたいね
だから なおさら だから なおさら
人生は ケセラセラ ケセラセラ
人生は ネバー ギブ アップなのと

喜びよりも 苦しさの方が
人の世は多いもの だったら
噛締め学びたいものね
自分に負けないで 自分を信じて
青い鳥を探したい
だから なおさら だから なおさら
人生は ケセラセラ ケセラセラ
人生は ネバー ギブ アップなのよ



それは 花

桜の花は 笑っていますか
それとも 泣いていますか
貴方の心に見えますか
花 はな 花 咲いて
はな 花 はな 散っていく
住みにくい世の中だけど
また 春になれば
可愛い華になる 素敵な人になる
疲れることなく 負けることない
桜の花になれ 桜の人になれ

椿の花は 怒っていますか
それとも 踊っていますか
貴女の瞳に見えますか
花 はな 花 生まれ
はな 花 はな 落ちていく
悲しみを乗り越え花は
また 春を告げて
奇麗な華になる 優しい人になる
挫けることなく 朽ちることない
椿の花になれ 椿の人になれ



Fo you

そよ風の便箋に萌黄色の葉っぱで
貴方にI love you e-mail
今日は素適な素適な記念日
これは神様の悪戯
それとも運命の赤い糸なの
心の羅針盤 貴方だけを指してる
貴方を見てると生きる力充ちてくる
貴方を見てると生きてる喜び感じるの

笑い顔 泣き顔の心の鍵開けて
貴方へI need you e-mail
雨の日 晴れの日 優しさ 愛しさ
思い幸せ 湧出るよ
これがね永遠の青い鳥だと
咲いてる向日葵が 貴方だけを追ってる
貴方を見てると生きる力充ちてくる
貴方を見てると生きてる喜び感じるの



虹の森

貴方の心はなに色ですか
知ってるかな 知ってるかな
ハートの森はレインボー
涙の水で育つ木はブルーなのを
笑顔の水で育つ木はピンクなのを
ハートとハートが交われば愛が生まれ
愛と愛が交われば勇気が生まれる
愛と勇気が合わされば砂漠に木が生えて
全てが適う 全てを包む 枯れる事の無い
大きな 大きな 大きな森になるのです

覗いてごんよ 動いてごらんよ
何かがさ 変わるから
森は君を呼んでるよ
涙を拭き 君も さあ 歩きだせ
笑顔が夢を紡ぐから 走りだそう
僕と君が出会ったから枝だが伸び
人が多く集まれば希望が生まれる
夢と希望が結ばれて枯れ木に芽がついて
全てが適う 全てを包む 朽ちる事の無い
大きな 大きな 大きな虹の森になるのです



たんぽぽ

黄色から綿帽子に変わる時の
微笑みの中の切なさを
宝物をより遠くへ飛ばす力を
魂の窓を叩く愛が貴女から溢れてる

自分のためだけでなく
他者の為に身を粉にするという
忙しい資格を持ってる貴女は
希望という種蒔き人

あなたは可愛い花であり
奇跡を起こす大地
マ ホ ロ バ なのです



牡丹

お日様があなたに見とれて
足を止めたので 今日
一日が小春日和のように
葬ったはずの夢が
サラサラドキドキ起き出して
夢は適う気がする
そう思わせる 貴女
和の美と洋の美をかねそなえた
華やかで穏やかで労を惜しまない
幸せの花を咲かせられる人



すみれ

太陽の元気を いっぱい
貰って咲いた あなた
あなたの眼差しは愛の日溜り
苦しい時も 悲しい時も
あなたの差し伸べる手で
喜びが生れ 楽しさが生れる
あなたのハートか微笑んでる
軽やかに しなやかに
今日も頑張るぞ
今日も頑張ってね と



野菊

秋の美しい時間
素適な貴女に出遭うと
お元気ですかと 風が光が
サラサラ キラキラと
心を温かくあやしてくれる
静かにはにかみながら
人の和に幸せを祈り育み
愛らしさを彩どり
心地良い日溜りを醸す花



せみ

そんなに鳴かないで
探し物 忘れ物なの
呼んでるの誰かを
明日は飛べる?
重みやしがらみを
今日を脱皮してるの



てっせん

花は宇宙
花弁は白い銀河
花芯は太陽系の惑星
小さ過ぎる私はいない
それでも
地球は大き過ぎる
命の欠片は重い
与えられた地で
根を張り せめて
虫の目と鳥の目を
持ち続けたい



ねえ

バカだっていいの
弱虫だっていいの
我が侭だっていいの
ブスだってね

泣きたいよ
生き難いよ
消えたいよ
辛いさ 苦しいさ
人間だもん

それでいいんだもん      
人生 差し引き 0
ねえ そうよね そうだ
人生に 掛算 割算
そう 無いんだもんね



パンダ草

紫の小さな花がパンダ顔
今日は素適な
貴方がやって来た記念日
心の地図に飾れるほどに
何処で 咲いたの
何処で 喜びを蒔いたの
私は 後退したの
それとも 成長したの
ナンバーワンより
オンリーワンになりたい日 



みかん

心のかけらを食べたら
なつかしい ひとふさ
蜜柑色は幸せいろ
泪のつぶも光になる
まるく まるくなれ
酸っぱさが心地よい頃
人生折り返し   



らん  

美しい貴女が部屋に
巡り逢えた幸せ
今 命の奇跡が
大切なものが生れ
優しさが活きて
つまらないが
楽しさに変わる時
愛の奇跡が咲く



りんご

赤い眠りふくろから
目覚めた味は
甘酸っぱいハネムーン
傷みも涙も瞼では
もう 万華鏡
あの時と同じ風景なのに
何時か 二人で食べたい
めぐり逢いの不思議を
旅してる 恋してる





瓦をたたく雨
大地を削る雨
私を閉じ込める雨
貴方を泣かす雨
同じ雨 雨 雨
心を映す 破壊
美 平和 恵み
天のご計画の中で
雨は 私は震えてる





君は一人でない
淋しさと帰ってきな
泣きなさい 笑いなさい
抱いて 迎えてくれるよ
優しさに 雨宿り
故郷に 夕涼み
甘えん坊のてるてる坊主
包まれて 温かで
心地良い あんばいだね
一人でないよ。



貝殻

クリスタルの貝殻
何処までも海へと続く
探して見つけた懐かしさ
風の中へ元気と遊ぼう
尽きる事の無い昨日と
弾ける今日が貝から
オカリナが聞こえる





しぶ柿 屁理屈抜いたら
みんな笑い 柿
あま柿 怒って良いのに
怒れない 八方美人
干し柿 泣き虫も弱虫も
太陽あびて 元気美人
時が来れば皆 美味しい
あるがままに 応えてる



樹氷

冷たく かたく
冷たく やわらかく
氷の花は美しい
根は土に包まれて
凛と春になれば
青々と芽を吹く



水仙

未来はわからない
届かない思い
壊れ物 零れる泪の壺
清清しい香りに包まれて
吸い込んで やっと
動ける 進める
後ずさりしながら
美しく凛と立っていたい



水芭蕉

青空が良く似合う
清らかな流れを好み
よどみを嫌う あなた 
居る事が心地良い夏に吹く風
零れ出る優しさには真実が宿る
言葉など要らない 白い花
花にも苦楽はあるのです
着飾りもしないのに美しい



赤いバラ

庭に咲く赤いバラ
今年も こんなに待ってる
貴女は 1輪の空
貴女は 1輪の海
悲しみを 吸い取って
苦しみを 摘みとって
全てを受入 癒してくれる
私 貴女になりたい
愛になりたい



沈丁花

真白な十字星から溢れ出た
春を伝う一筋の泪のしずく
閉ざした心に沁みて
道しるべが見えてくる
生きていくのが 辛い日は
漂う香りになりなさい
負けていいよ
思い煩わないで
明日は花の中の蜜なのだから



電話

携帯電話 ならない
機能も 満杯
登録 やっとした
退屈 待ってるのに
不満 聞いてよ
でも 鳴らない
しかし かから無い
気づけば 悲しい
期待は 寂しく
繋がっているようで
一方通行なのが気持ち



南瓜

小さいパンプキン 姫馬車
心の手にナイフを持って
シンデレラを彫って行く
砕けた夢を刻み
希望の窓を附けて
愚痴や屁理屈を削り
勇気の靴を履かせて
願いや祈りのドレスを着て
明日に愛を描いて鞭を叩く



白い羽根

悲しみ 苦しみが
天に吸い寄せられ
神様に洗われて
真白な羽根になる
来る年も
楽しく晴れやかで
純白に 純白に
包まれますように



氷の音

カップの内の砕けた氷
時間と空気が爆発してる
過去と現代が爆発してる
南極のオンザロック
イエス様の足音がする
戦いの悲鳴が聞こえる
氷に酔うと未来は美味しい
自分が変わらなければ
世の中 変わらない
全ての人が幸せでなければ
私の幸せはないと
氷が血管を散歩する





いつでも みてるわ 貴方の心を
出会いはほんの偶然だったけど 
貴方の思いを見つけたから
あの日 私は決めたの 貴方と歩こうと
笑顔も 怒り顔も すべて 貴方が好き
キラキラしている 貴方は空より ずっと大きい
いつでも みてるわ 嬉しい日にも 悲しい日にも
こんなに こんなに 貴方が好きだから
大事に歩いて行こうね
こんなにも こんなにも 貴方が好き 大切な人
愛しさの風が吹いてる これが運命と
この時が 永遠に続くよう 信じたい

感じる 愛する 貴方の温もり
奏でる唄が 私を包んでる
貴方に逢うため 生まれてきた
あの日 私は決めたの 貴方と歩こうと
笑顔も 怒り顔も すべて 貴方が好き
根雪を溶けさす 貴方は大地ね もっと広いよ
貴方を 感じる 泣きたい夜も さみしい朝も
生きてる その理由(わけ) ハートを震わせて
二人で大事にしょうよ
幸せになろうねと 誓の鐘 約束の鐘
愛しさの風が吹いてる これが運命と
この時が 永遠に続くよう 信じてる



野菊

秋の美しい時間
素適な貴女に出遭うと
お元気ですかと 風が光が
サラサラ キラキラと
心を温かくあやしてくれる
静かにはにかみながら
人の和に幸せを祈り育み
愛らしさを彩どり
心地良い日溜りを醸す花



淋しい

砂漠に雨が降りすぎて
心に貴方が溢れて
逢いたい 逢いたいと
魂が悲鳴をあげているよ





書評TOP    HOME