「 空飛ぶ車いす 元ラガーマン 世界39カ国の旅 」


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★ 書名 「空飛ぶ車いす 元ラガーマン 世界39カ国の旅」
      (木島英登著、IMS出版、2001年、1600円)

★ 書評 (勝矢光信)

 「きーじー」こと木島英登氏は、高校三年生の時、ラグビー練習中、下敷になって
障害者になったが、ラグビー精神のタフな男で、世界中1人で出かけていく。健常者
顔負けである。

 「車イスであるから、現地人と接する機会が多くなる」
をモットーに、ロバに乗ったり、布をハンモック状にして担いでもらったり、死海で泳い
だり、危険なところに入っていったり、通り掛かりの人に危うく助けられたりの連続。

 「無料で」「ただ飯」が多すぎる点は気になるが、ラグビー、サッカーに夢中で
「自分を変えない決心」をしているから、頑固である。その頑固さが、全ての面で旅
行を成功に導いている。女の子にもギャンブルにも興味を示し、熱心であるのも、
共感できる。全てにおいて、「あきらめる」事が無い。できるかできないかではなく、
やるかやらないか、その意思のほうが重要であると。

 各国のバリアフリーについては、極めて正確な情報を提供してくれている。2000年
3月から「トラベル・フォア・オール」(全ての人の旅)をホームページで提供している
彼の情報を頼っていけば、バリアーも少なくなり、まちがいの無い旅行ができる。
この様に、車イスの視点から仲間が情報を提供し会う社会は、これからの障害者の
生き方を180度変えていく。ネットワーク社会は、障害者旅行を容易にすると感じる。

 電通職員である彼の本は、ていねいで、わかり易い。国ごとに記述してあるので、
とても読み易い。最初の世界地図から、最後の「旅のランキング」まで、すべての内
容が私たち障害者に役に立つ。若さゆえの日本語表現の未熟さを克服すれば、さら
に良い作品になる。きーじー氏の将来が楽しみである。





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