「障害者の文学」巻末資料



脚注2 「障害者の文学」関係障害者名簿(本文中の引用順)

記載内容
(障害者名、障害名、生没年、出身地、分野、作品名、所属誌名など)


☆ 中島敦 (喘息、小説家、一九○九〜一九四二年、東京生まれ、漢学者の家
庭に生まれる、パラオ南洋庁勤務のあと静養、作品に「狐憑」「山月記」「李陵」など)

☆ 田上耕作  (脳性マヒ、森鴎外研究家、一九一〇〜一九五〇年、熊本生まれ、
鴎外の「小倉日記」の空白部分を調査、木下杢太郎らに評価される、母ふじの介護に
よる、松本清張の「或る『小倉日記』伝」に詳細)

☆ 正岡子規 (結核から脊椎カリエス、俳人、歌人、評論家、日本新聞記者、
一八六七〜一九○二年、愛媛県松山生まれ、「ホトトギス」誌発行、俳句・短歌革新運
動、「歌よみに与ふる書」「病牀六尺」「寒山落木」、東京都根岸在住、「写生」を
提唱する、母八重と三才下の妹律の介護を受ける)

☆ 松下竜一 (視覚障害、歌人、作家、一九三七年、大分県中津市生まれ、生後
まもなく肺炎による高熱の後遺症、豆腐屋から社会運動家、歌文集「豆腐屋の四季」
「相聞」、中津の自然を守る会、「草の根通信」発行)

☆ 北条民雄 (ハンセン病、腸結核死、小説家、一九一四〜一九三七年、出生地
と本名は不明、一八才で結婚後発病、離婚、二十才の時東村山で入院、川端康成の指
導を受けて小説「いのちの初夜」が絶賛を浴びる)

☆ 中条ふみ子 (乳・肺癌、歌人、一九二二〜一九五四年、北海道帯広生まれ、本
名富美子、結婚・出産のあと三〇才で乳房切除、「新墾」「潮音」誌会員、歌集「乳
房喪失」「花の原型」)

☆ 三木卓 (ポリオ、詩人、作家、一九三五年、中国大連生まれ、早大文学部卒、
「東京午前三時」で一七回「H氏賞」、「わがキディランド」で第一回高見順賞、
「鶸(ひわ)」で第六九回芥川賞、小説「ふるえる舌」)

☆ 仁木悦子 (胸椎カリエス、推理小説家、障害者運動家、一九二八〜一九八六年、
東京生まれ、四才で発病、二九才の時「猫は知っていた」で第三回江戸川乱歩賞、
仁木兄妹探偵シリーズ「暗い日曜日」など、六二年に翻訳家の二日市安と結婚、
本名大井三重子、「夢魔の爪」「みずほ荘殺人事件」)

☆ 星野富弘 (頚随損傷、詩画作家、一九四六年、群馬県星野村生まれ、七〇年
高崎市倉賀野中の体育教師、クラブ活動指導中に鉄棒から転落事故、詩画集に
「風の旅」「鈴の鳴る道」「速さのちがう時計」など。闘病記「愛、深き淵より」。
三浦綾子との対談集「銀色の足音」)

☆ ラフカディオ・ハーン (視覚障害、作家、新聞記者、一八五〇〜一九〇四年、
ギリシャ生まれ、一六才時ロープで左目失明、米など放浪して九〇年来日、松江で
小泉節子と結婚、帰化して八雲を名乗る、母はギリシヤ人、父はアイルランド人、
「日本瞥見記」「怪談」)

☆ ドストエフスキー (てんかん、小説家、一八二一〜一八八一年、ロシアの
ペテルブルグ生まれ、シベリア流刑四年間、三十代で発病、雑誌発行、賭博癖、
小説に「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「白痴」「悪霊」、「作家の日記」「書簡集」)

☆ ドナ・ウイリアムス (自閉症、作家、一九六四年、オーストラリア生まれ、
イギリス在住、多重人格の症状、自伝「自閉症だった私に」が欧米でベストセラー、
続編「こころという名の贈り物」)

☆ 司馬遷 (官宦、歴史家、作家、李陵をかばい武帝から宮刑を受ける、
BC一三五年頃〜BC九三年頃、中国夏陽出身、太子令であった父司馬談の跡を継ぐ、
前漢の太初暦を作る、各地を旅行し「史記」百三十巻を書く)

☆ 山下清 (精神障害、画家、一九二一〜七二年、東京都浅草生まれ、幼児期の
消化不良から高熱で後遺症、八幡学園に入園、十七才で展覧会、十八才時に園を
脱走、以後放浪生活、はり絵「長岡の花火」「清の見た夢」「トンネルのある風景」など。
「放浪日記」、日本のゴッホと呼ばれる)

☆ 蝉丸 (視覚障害、歌人、琵琶奏者、八五○年頃〜?、詳細不明、六歌仙時代、
醍醐天皇の子、「百人一首」に和歌が採録、姉は逆髪)

☆ 上田秋成 (手障害、俳諧師、歌人、作家、一七三四年〜一八〇九年、大阪曾根崎
生まれ、商家に生まれ医師となる、ますらおの心を理想とする、物語に「雨月物語」
「春雨物語」など、歌集に「つづらぶみ」)

☆ 塙保己一  (視覚障害、学者、歌人、一七四六〜一八二一、武蔵国児玉郡
保木野村(現埼玉)生まれ、幼名寅之助、七才で肝臓病から失明、雨宮検校に弟子入り、
検校まで上る、「大日本史」校正、「群書類従」を著す)

☆ 富田木歩 (肢体不自由、俳人、東京生まれ、一九二三年九月の関東大震災で焼死、
俳壇の石川啄木と呼ばれる、境涯を句に詠む)

☆ 明石海人 (ハンセン病、歌人、一九〇一〜一九三九年、画家志望、二六才で発病、
三四年妻子を郷里に残して長島愛生園に入所、三九年に歌集「白猫」)

☆ 村上鬼城 (聴覚障害、俳人、一八六五〜一九三八年、東京生まれ、代書人、
本名荘太郎、「心耳」を標榜、ホトトギス派初期の代表作家、「村上鬼城句集」)

☆ 宮崎康平 (視覚障害、歌人、歴史家、一九一九〜一九八〇年、長崎県島原市
生まれ、三四才で完全失明、島原鉄道取締役など歴任、歴史書「まぼろしの邪馬台国」、
作詞「島原の子守歌」、「九州文学」同人)

☆ 山崎方代 (視覚障害、歌人、一九一四〜八五年、山梨県左右口生まれ、
四〇年出征し、南方で傷夷軍人となる、賃仕事などの日暮らし、「水甕」誌から
「泥の会」「うた」誌、五五年第一歌集「方代」、死後「山崎方代全歌集」)

☆ 村上昭夫 (結核、詩人、一九二七年、岩手県生まれ、二三才で発病、岩手日報紙
などに詩を投稿、詩集「動物哀歌」)

☆ 花田春蝶 (脳性マヒ、俳人、障害者運動家、一九二五年、大阪市生まれ、
本名政国、東京私立光明学校卒、七二年に俳誌「しののめ」創刊、
国際障害者年日本推進協議会副代表、「脳性マヒの本」「折れたクレヨン」)

☆ ポール・スカロン (くる病、風刺詩人、作家、一六一○〜一六六○年、フラ
ンス生
まれ、三七年発病、風刺の効いたスカロネスク様式を確立、小説「滑稽物語」、
道化詩「仮装したベルギリウス」)

☆ アントナン・アルトー (脳膜炎先駆症、詩人、一九四八年死去、フランス生まれ、
二四年シュールレアリズム運動に参加、ブルトンらと「シュールレアリズム宣言」、
精神病院に入退院を繰り返す)

☆ フラナリー・オコナー (紅斑性狼瘡、作家、評論家、一九二五〜一九六四年、
米ジョージア州生まれ、小説「火の中の輪」、評論「秘儀と習俗」)

☆ ワシリー・エロシェンコ (視覚障害、童話作家、詩人、一八八九〜一九五二年、
南ロシア、ウクライナ生まれ、四才時はしかで失明、二五才で来日、盲学校に入学、
二一年に国外追放、作品「鷲の心」「孤独な魂」、作品集「夜明け前の歌」など、中国で
魯迅訳の「エロシェンコ童話集」など)

☆ 夏目漱石  (被害関係妄想、躁欝病、小説家、英文学者、一八六七〜一九一六年、
東京生まれ、本名金之助、東大卒、二八、三八、四五才時に発症、英国留学後に
東大講師、五高教授、朝日新聞記者、小説「我輩は猫である」「坊ちゃん」「こころ」
「夢十夜」など)

☆ 北杜夫 (躁鬱病、小説家、一九二七年、東京生まれ、精神科医学博士、
斎藤茂吉の子、「夜と霧の隅で」で芥川賞、「ドクトルまんぼう」シリーズ)

☆ 宮沢賢治 (肺病、詩人、童話作家、化学者、一八九六〜一九三三年、
岩手県花巻生まれ、花巻農学校教師、「国柱会」信徒、ベジタリアン、生前の出版は
童話集「注文の多い料理店」と詩集「春と修羅」、童話「銀河鉄道の夜」ほか)

☆ 山田富也 (筋ジストロフィー、編集者、障害者運動家、一九五二年、福岡県生まれ、
宮城県在住、「ありのまま舎」常務理事、宮城県難病団体連絡協議会会長、
自伝「こころの勲章」、映画「車椅子の青春」制作)、

☆ 中村久子 (突発性脱疽により二才で両手足切断、一八九八年〜一九七〇年、
岐阜県高山生まれ、歌人、書家、障害者運動家、見せ物小屋で「だるま女」として興行、
天理教、キリスト教、浄土真宗などの影響を受ける、「宿命に勝つ」「無形の手と足」
「私の超えてきた道」、死後に評伝「こころの手足」)

☆ ジョニー・エレクソン・タダ(頚随損傷、画家、一九五〇年、米国ボルチモア生まれ、
YMCA活動、十七才の時水泳の飛び込みで受傷、日本人と結婚、
自叙伝「愛は絶望のかなたに」)

☆ はらみちを (脳性小児マヒ、画家、詩人、一九二八年、広島県生まれ、時計印判店を
二〇年続け、四〇才から作家活動にはいる、八六年「白秋童謡賞」、画集「お母さん」、
絵本「おんぶ」、自伝「この世は見事な曼陀羅じゃ」)

☆ 小川安夫  (脊髄損傷、詩人、画家、一九三四年、群馬県高崎市生まれ、
一八才時高校の山岳部で転落事故、勤労奉仕をしながら放浪、銀座数寄屋橋の路頭に座っ
て自作絵を売る、自伝「遠い旅の詩」)

☆ 上村数洋 (頚随損傷、著述業、コンピュータ・グラフィックス作家、障害者
運動家、一九四七年、岐阜県生まれ、各種懸賞論文に入選、岐阜県ケイソン会の機関誌
「夢旅人」を編集発行、「明日を創る」)

☆ 八木重吉 (結核、詩人、一八九八〜一九二七年、東京南多摩郡堺村生まれ、
師範学校英語教師、絶対安静の時期一年、詩集「秋の瞳」「貧しき信徒」、妻とみ子、
長女桃子、長男陽二、死後に「八木重吉詩集」)

☆ 三浦綾子 (結核、癌など病歴多し、一九二二年、北海道生まれ、小説家、歌人、
二四才から肺結核でギプスベッド、「氷点」で婦人雑誌の一千万懸賞小説当選、
自伝「道ありき」、小説「塩狩峠」「母」「銃口」など、夫の光世は歌人)

☆ ロラン・バルト (結核、批評家、一九一五年、仏バイヨンヌ生まれ、一八才で発病、
二度の療養生活、マルクス主義者、スターリン主義批判、評論「零度の文学」)

☆ 藤田佐知子 (肢体不自由、詩作者、一九五六年、奈良市生まれ、
第二回「わたぼうし音楽祭」に「十八の愛」が入賞、「障害者は、いま」に転載さる)

☆ 張海迪(ジャン・ハイディー) (脊椎血管瘤で下半身不随、作家、医師、翻訳家、
一九五五年、中国山東省生まれ、五才で発病、十四才で両親の下放にともなって
寒村へ、独学で医師をつとめる、山東省身障者連合会副主席、自伝「車椅子の上の夢」)

☆ 木村浩子 (脳性マヒ、俳人、歌人、画家、一九三八年、満州奉天生まれ、沖縄在住、
二才時高熱で発病、俳画展開催、歌集「足指のうた」、障害者生活訓練所「土の会」主宰、
民宿「土の宿」経営)

☆ 大長芳枝 (視覚障害、歌人、「平成百人一首展入賞作品集」に短歌掲載)

☆ 箙田鶴子  (脳性小児マヒ、作家、歌人、画家、一九三四年、東京生まれ、
のちに大阪・博多などを流転、自伝に「神への告発」、足指で描いた絵の個展など、
元東京帝国大学総長の曾孫)

☆ 安部良子 (視覚障害、歌人、別府市生まれ、一九八八年から作歌、四○才で
全盲、合同歌集「虹」に「盲目の歌」)

☆ 田吹かすみ (糖尿病から視覚障害、歌人、一九五九〜一九八四年、大分県生まれ、
元衛生検査技師、眼底出血から九〇年完全失明、大分県立盲学校入学、
歌誌「八雲」会員、歌集「失明の灯」)

☆ 蒲田一子 (知的障害、詩作者、京都生まれ、大照学園卒、「障害者は、いま」に
詩が引用さる)

☆ 大島病葉 (下肢障害、歌人、俳人、小説家、一八八六一九二五年、佐賀市生まれ、
本名豊義、「明星」に短歌を発表、「野の花」から改題の「九州文学」4号に
佐賀初の短編小説「翌日」など発表、俳号岐露太)

☆ 吉浦史郎 (脊椎カリエスによる下肢障害、歌人、一九一三〜一九八四年、
佐賀県富士町生まれ、高小一年で発病、実家で時計修理業、「ひのくに」「アララギ」
所属、七四年に歌集「撫山集」)

☆ 北浦勇海 (食道静脈瘤破裂症、歌人、一九三五年、佐賀県鳥栖市生まれ、
「新日本歌人協会」所属、歌誌「夜行列車」、歌集「千恵子抄」、本名大田藩穂)

☆ 木藤(きとう)亜也 (脊髄小脳変性症、詩作者、一九六三〜一九八八年、愛知県
豊橋市生まれ、日記に詩や短歌を習作、死後「1リットルの涙」、母親の回想記に
「いのちのハードル」)

☆ 福士重治 (視覚障害、歌人、「平成百人一首展入賞作品集」に短歌)

☆ 岩尾美恵子 (視覚障害、歌人、大分県、合同歌集「虹」中に「白き杖」)

☆ 曽我部教子 (頚髄損傷、中学校理科教師、のち復職、一九四三年、尼崎市生まれ、
八九年にアフリカで熱気球事故、気管切開、三年後に講師として公開授業、
「がべちゃんニュース」誌発行、自伝「ガベちゃん先生の自立宣言」、
ビデオに「がべちゃん いまを生きる」)

☆ 小西明峰 (脊髄損傷、俳人、一九三五年、北海道生まれ、五八年に胸椎を受傷、
八〇年から作句、夕張郡在住、本名小西善三、九五年「脊損ニュース」に雑詠十句、
有季定型の俳句誌に所属)

☆ 星野次夫  (肢体不自由、詩人、群馬県生まれ、
九四年NHK「ハートで描く心のメッセージ展入賞作品集」に「ついおく」が入賞)          

☆ 岸本康弘 (小児マヒ、詩人、一九三七年生まれ、尼崎市、五八年現代詩文芸
研修会主宰、六八年大阪文学学校卒、印刷業、詩劇、詩集「神のサイン」「手をとめ
て 冬」、平成七年関西文学賞詩部門受賞)

☆ 相良宏 (肺結核、歌人、一九二六〜一九五六年、死の年の五六年に「相良宏歌集」)

☆ 島田等   (ハンセン病による指欠損、詩人、評論家、一九二六〜一九九五年、
三重県生まれ、二一才のとき集団検診で国立長島愛生園に強制収容される、
「らい詩人集団」主宰、詩集「次の冬」、評論「病棄て」)

☆ W.ホーキング (筋萎縮性側索硬化症、理論物理学者、著述家、一九四二年、
英国オックスフォード生まれ、大学院時に発病・結婚、ブラックホール研究、
「ホーキング宇宙を語る」「ホーキング最新宇宙論」、九三年来日)

☆ 峠三吉 (結核、被爆者、詩人、歌人、一九一六年、大阪生まれ、少年時か
ら結核、初期の詩に「少年の日は去った」など、ビキニ原爆実験に抵抗して
「原爆詩集」を書く)

☆ 原民喜   (被爆者、一九〇五〜一九五一年、広島県生まれ、小説家・詩人、
慶応大英文学科卒、四七年に「夏の花」で第一回水上滝太郎賞、「原民喜詩集」、
小説に「廃虚から」「壊滅の序曲」など、「原民喜全集」)

☆ 永井隆   (被爆者、医師、作家、一九〇九〜一九五一年、松江市生まれ、
長崎大学医学部で原爆に会い妻子をなくす、直後の爆心地で治療・研究に当たる、
「長崎の鐘」「この子を残して」「ロザリオの鎖」など)

☆ 山田かん (被爆者、詩人、一九三一年、長崎県生まれ、学徒動員の途中で被爆、
以後同人雑誌を主宰し、原爆を主題にした詩を書きつづける、諌早市在住)

☆ 渡辺千恵子 (被爆による脊髄損傷、語り部、一九二九〜一九九三年、長崎市生まれ、
一六才で被爆、以後原爆の惨状を語る、原水禁運動に参加)

☆ 和田昇介 (被爆者、小説家、一九二四年生まれ、佐賀市、広島で救護活動中に被爆、
「城」同人、処女作「病夏」(城五九号)で八八年「S氏賞」受賞、八九年甲状腺癌手術、
九四年再発、「新郷土」誌にずいそうなど)

☆ 西本五十恵 (聴覚障害、歌人、一九五○〜一九九五年、佐賀県有田町生まれ、
七六年から「牙」短歌会、佐賀新聞などへ投稿、縫製工、歌集「耳よ眠れ」)

☆ 松兼功 (脳性マヒ、作家、評論家、一九六○年、東京都練馬区生まれ、
筑波大比較文化学類卒、「ミスタードーナツ」米国研修、財団法人「たんぽぽの家」
「わたぼうし文化基金」理事、評論「お酒はストローで、ラブレターは鼻で」
「障害者に迷惑な社会」)

☆ 奥秋真一郎 (知的障害、短歌作者、「平成百人一首展入賞作品集」に短歌が採録)

☆ 横塚晃一 (脳性マヒ、障害者運動家、評論家、一九三五〜一九七八年、埼玉県生まれ、
六四年身障コロニー「解放区」参加、横田弘らと「マハラバ村」創設、六六年結婚、
川崎市在住、俳誌「しののめ」から分かれた「青い芝の会」代表、
障害児殺し事件の追求、評論「母よ! 殺すな」)

☆ 西川真人 (知的障害、詩作者、一九六七年、愛媛県生まれ、野村学園卒、
中二のとき仲野猛編「どろんこのうた」に詩掲載。八一年英訳さる)

☆ 可山優零 (頚随損傷、一九五七年、茨城県結城郡生まれ、東京理大理工学部卒、
八二年交通事故、元日立物流社員、九二年から東京都「かたつむりの家」在住、
「冥冥なる人間」出版、本名藤木徳雄)

☆ 池田英之 (小児マヒ、小説家、一九四二年、佐賀県生まれ、「佐賀文学」同人、
「希望の家」入所、佐賀県文学賞一席二回、小説「無限」など)

☆ 松本昭夫  (精神障害、小説家、自伝「精神病棟の二十年」、)      
   
☆ 永松正行 (精神障害、一九五〇年生まれ、佐賀市、コンピユータープログラマーだった
三五才時に精神分裂病、「ペン人」同人、小説に「スケープゴード」など、
作品集に「狂気の実像」)

☆ 町田知子 (脳性マヒ、一九六三年、草津市生まれ、滋賀大教育学部を五年間聴講、
「17歳のオルゴール」「いま、風を感じて」など)

☆ 帆足信彦  (脳性マヒ、詩作者、養護学校在学中に緒方幸子教諭の指導で
「指サイン言語詩集 こころの声が聴こえますか」)

☆ ヘレン・ケラー (視覚・聴覚・言語の三重障害、障害者運動家、著述家、
一八八○年〜一九六八年、米国アラバマ州生、一才半で熱病、七才前からサリバン女史に
家庭教師を受ける、四八年来日、「ヘレン・ケラー自叙伝」)

☆ エド・ロバーツ (ポリオ、障害者運動家、一九三九〜一九九五年、
カリフォルニア州生まれ、十四才で発病、夜は鉄の肺に入る、六二年バークレイ「CIL」創設
メンバー、カリフォルニア州リハビリテーション局長)

☆ 村松建夫 (頚随損傷、作家、一九四三年、横浜生まれ、一九才時飛び込みで受傷、
平三年「見えない絆」で第七回「ありのまま記録大賞」大賞、八四年結婚、
「出会い、そして」で第四回ありのまま記録大賞最優秀賞)

☆ 向坊弘道 (頚随損傷、障害者運動家、著述家、ビル管理会社社長など、一九三八年、
北九州生まれ、東大在学中の二一才時交通事故、松井和子医師らと「はがき通信」発行、
「よみがえる人生」「甦る仏教」「よみがえる生命」、グリーンライフ研究所、
フィリピン障害者の家運営)

☆ 藤川景 (頚随損傷、編集者、一九四九年、東京生まれ、元出版社勤務、
早稲田大文学部卒、八七年に神経科の睡眠治療中ベランダから転落、椎名誠の推薦を
受けて闘病記「上の空」、「五秒間ほどの青空」)

☆ クリスティ・ブラウン (脳性マヒ、画家・詩人・作家、一九三二〜一九八一年、
アイルランドのダブリン生まれ、二二才のとき自伝「マイ・レフト・フット」、のち映画化、
看護婦メリーと結婚、小説に「ダウン・オール・ザ・デイ」)

☆ 土井清之 (くも膜下出血による半身マヒ、ジャーナリスト、一九四三年、和歌山県生まれ、
四○才で発病、車いすと杖を使用、朝日新聞和歌山支局記者、のち復職、
自伝「車いす記者奮戦記」)

☆ 小内山美智子(脳性マヒ、障害者運動家、作家、一九五三年、北海道生まれ、
結婚・出産・子育ての模様を「車椅子からウインク」に描く、講演活動など、
「足指でつづったスウェーデン日記」など)

☆ 古越富美恵 (骨腫瘍、作家、ソーシャルワーカー、一九五九〜一九九一年、
長野県生まれ、一二才で発病、二六才で乳癌、「終の夏かは」で九一年に第一二回読売
「女性ヒューマンドキュメンタリー大賞」)

☆ 大石邦子  (左半身マヒ、作家、一九四二年、会津若松市生まれ、二二才時
バス事故、会津女子高卒、出光興産勤務、第四領域症候群、
八二年「この生命ある限り」、「この愛なくば」)

☆ 重兼芳子 (先天性股関節脱臼、肝臓癌、作家、一九二七〜九三年、
北海道上砂川町生まれ、朝日カルチャーセンターから九四年「やまあいの煙」で第八一回
芥川賞、東京都桜町病院でホスピスのボラ、癌発病後に「いのちを生きる」)

☆ 井手信夫 (反復性硝子体出血による盲目、一九三二年、佐賀県伊万里市生まれ、
三三才で発病、三七才で全盲、農業、ナシ栽培、闘病記「闇の底抜けた」、
第一二回全国盲人文芸大会随筆短編小説部門入賞「ラジオと私」)

☆ 岡清治   (頚随損傷、画家、歌作者、一九四六〜一九九四年、佐賀郡川副町生まれ、
元佐賀署警察官、七四年柔道の試合で受傷、口筆による歌画集「も一度一度手足動かば」、
佐賀市役所などで個展)

☆ 中島梓 (乳癌による切除、推理小説家、評論家、舞台演出家、一九五三年、東京生まれ、
九二年発病、「ぼくらの時代」で第二四回江戸川乱歩賞、別名栗本薫)

☆ 岩井菜穂美 (脳性マヒ、詩作者、障害者運動家、一九五八年、北九州市生まれ、
「語り」の公演、朝日新聞にずいそう「目線は車いす」連載)

☆ 志沢小夜子 (左手障害、童話作家、一九四六年、横浜生まれ、明治学院大卒、
二児の母、先天性四肢障害児父母の会会員、童話「さっちゃんのまほうのて」)

☆ 大石順教  (両腕切断、歌人、宗教家、障害者運動家、一八八八〜一九六八年、
大阪道頓堀生まれ、一七才時養父の狂乱の巻き添えを食って受傷、芸人生活から
画家と結婚、出産、離婚の末出家、自在会(のち仏光院)設立、口筆書画、六二年に
東洋初の世界身体障害者芸術家協会会員、自伝「無手の法悦」など)

☆ 水野源三  (脳性マヒ、詩人、一九三七〜一九八四年、長野県坂城町生まれ、
九才時集団赤痢で発熱、完全マヒと失語のため母の五十音順に瞬きで応える、
キリスト教関係の雑誌に詩作、三八才で第一詩集「わが恵み汝に足れり」、
他に「水野源三詩集」など三冊)

☆ 荒尾緑 (拡張型心筋症、ノンフィクション作者、一九四九〜一九八五年、
大阪府生まれ、「ありのままノンフィクション大賞」佳作、夫子を残し自宅で死去)

☆ 酒谷愛郷 (脊椎カリエス、川柳作家、一九四三年、佐賀県伊万里市生まれ、
「番傘」から無所属、七四年から「藍」誌所属、「ファウスト」「新思潮」などに
寄稿、句集「遠野」、本名和昭)

☆ 村越化石 (ハンセン病、のち失明、俳人、草津の楽泉園に入所、句集「独眼」
「山国抄」、句誌「濱」同人、大野林火の指導を受ける、第十四回俳人協会賞、
第十七回飯田蛇笏賞、第四回詩歌文学館賞)

☆ 野澤節子  (カリエス、俳人、一九二〇〜一九九五年、横浜市生まれ、フェリ
ス女学校のとき発病、四六年「濱」誌創刊とともに大野林火に師事、句集「未明音」
で現代俳句協会賞、第四句集「鳳蝶」で七一年読売文学賞)

☆ エムナマエ (視覚障害、童話作家、一九四八年、東京生まれ、慶応大中退、
八四年頃まで子ども絵本のイラストレーター、のち失明、本名生江雅則、妻の介助を受
けて創作、童話「みつやくんのマークX」「UFOリンゴと宇宙ねこ」)

☆ 山野井道子 (癌、一九四二〜一九八七年、ノンフィクション作者、学習塾経
営、東京外大卒、闘病記に「ガン病棟にきてみない?」)

☆ 米原ろしゅう(脊髄性小児マヒ、一九三三年、山口県阿武郡生まれ、煙草屋から
独学で株式投資コンサルタント、障害者の外出の会「青空会」顧問、山口県障害者の
生活と権利を守る連絡協議会会長、宇部市在住、自伝「箱の中の半生記」)

☆ 中島みち (乳ガンのため右乳房切除、ジャーナリスト、作家、一九三一年生まれ、
東京女子大英文科卒、東京放送入社からフリー、七〇年夏に乳ガン、
以後ノンフィクションを書く、他に「ガン病棟の隣人」「悔いてやまず」「見えない死」)

☆ 村上冴子 (股関節脱臼、結核性腹膜炎、リウマチ、全身性エリトマトーデス及び
ステロイド服用による骨粗しょう症など、一九三五年、仙台市生まれ、行政・司法書士、
九一年「ありのまま記録大賞」優秀賞)

☆ 三沢了 (頚随損傷、障害者運動家、著述家、一九四二年、東京生まれ、
「頸髄損傷者連絡会」創設メンバー、八王子自立ホーム入所、
「頚損」「障害連ニュース」誌などに論文、八王子自立ホーム)

☆ 清家一雄 (頚随損傷、翻訳家、編集者、一九五六年、福岡市生まれ、
七三年ラグビーで受傷、「重度四肢麻痺者就労問題研究会」誌代表、宅地建物取引主任の
不動産業、「WORKING QUADS」発行、講演活動など)

☆ 西田エイ子 (視覚障害、歌人、一九八七年から作歌、別府市生まれ、鍼灸業、
合同歌集「虹」)

☆ 橋本ヤエ子 (視覚障害、歌人、一九二五年生まれ、 別府市、八八年から作歌
マッサージ業、合同歌集「虹」)

☆ 安東一二三 (視覚障害、歌人、別府市、一九九○年から作歌、 鍼灸業、
合同歌集「 虹」に「盲導犬」)

☆ 古井由吉 (下肢不自由、一九三七年、東京生まれ、小説家、東大独文科卒、
七一年「杳子」で第六四回芥川賞、その後日本文学大賞、谷崎潤一郎賞、
川端康成賞など受賞、短編に「木曜日に」「先導獣の話」他、「内向の世代」と呼ばれる、
頚椎不全マヒの後「魂の日」))

☆ 原口真智子 (小児マヒ、ぜんそく、小説家、一九五一年、福岡市生まれ、
「神婚(かみよび)」で九二年直木賞、東京在住、八九年「電車」で「北日本文学賞」、
九五年「クレオネ」で文學界同人誌最優秀賞)

☆ さいのぼる (頚随損傷、岩手県気仙郡生まれ、高校時代の器械体操事故、
九一年「日本作詞大賞」に「お祭り列車」、療護施設入所、本名藤島正美)

☆ 佐藤光子 (脊髄損傷、小説家、一九五一年、長崎県波佐見町生まれ、
「賄賂」で長崎県文学賞一席、九州芸術祭一席、九一年渡米、「溌刺たる幽霊」などが
「文学界」掲載、SFに「DONOR」)

☆ 渕上一彦 (視覚障害者、歌人、佐賀県鹿島市、「姫由理」同人、傷夷軍人)

☆ 梶井基次郎 (結核、旧制三高時に発病、小説家、一九○一〜一九三二年、
大阪府生まれ、東大英文学科中退、「檸檬」「桜の木の下には」「城のある町にて」など、
六六年に「梶井基次郎全集」)

☆ 高橋武夫 (被爆者、歌人、広島市、大江健三郎の「ヒロシマノート」に短歌が引用さる)

☆ 細川辰正  (頚随損傷、詩人、一九五〇年、広島県呉市生まれ、一五才時受傷、
学習塾、翻訳業など、九二年NHK(ハートで描く心のメッセージ、入選作品集)に
詩「希望」、「はがき通信」会員、「重度四肢麻痺者就労問題研究会」編集委員)

☆ 小原保 (小児マヒ、獄中で歌作、吉展ちゃん誘拐犯、死刑、「土偶」誌に発表)

☆ 斎藤裕之  (頚随損傷、編集者、一九五七年、東京生まれ、元江戸川区小学校教師、
プール飛び込み事故、九〇年ボランティアグループ「ページ」主宰、
ガイドマップ「居酒屋編」「喫茶店編」、聞き書き「車いすの仲間達」)

☆ 金子寿   (頚随損傷、編集者、障害者運動家、   年、  生まれ、
西川和朗と「飛璃夢」編集、米国研修、NGO活動など)

☆ 後藤安彦  (脳性マヒ、歌人、翻訳家、一九二九年、兵庫県生まれ、
六二年小説家仁木悦子と結婚、「障害連」副会長、本名二日市安、
評論「私的障害者運動史」、主訳書にサーリング「タイタニックに何かが」)

☆ 水木しげる (傷痍軍人、片腕切断、漫画家、著述家、鳥取県生まれ、
画文集「妖怪画談」、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」など)

☆ 市原格一  (視覚障害、知的障害、門つけ師、一九〇二〜一九五二年、
佐賀県須古生まれ、兄夫婦と甥と同居、即興歌を作る、通称「カックンちゃん」
「ヤンボシさん」、納塚春夫の「杵島の花筒」に詳細)

☆ 河原正実  (小児リウマチ、作家、障害者運動家、一九四八年、福井県生まれ、
八〇年全国初の車いす司書、第四回「子どもの文化賞」、
「障害者の生と性の研究会」主宰、「車いす司書ハート貸し出します」
「障害者が恋愛と性を語りはじめた」「がんばれベトちゃんドクちゃん」)

☆ 安積遊歩  (脳性マヒ、骨形成不全、著述家、障害者運動家、一九五六年、
福島県生まれ、八三年にバークレイのCIL研修、ピア(コウ)・カウンセリングの紹介者、
「癒しのセクシートリップ」「自立生活プログラムマニュアル」)

☆ 西山昭子 (脳性マヒ、障害者運動家、愛媛県生まれ、神戸在住、聞き書き集
「LOVE」に「わが闘争」)

☆ 横田弘   (脳性マヒ、詩人、評論家、障害者運動家、一九三三年、横浜市生まれ、
「しののめ」「マハラバ村」に参加、詩集「花芯」、評論集「炎群ー障害児殺しの思想」、
映画制作「さよならCP」)

☆ 牧口一二 (ポリオ、作家、グラフィックデザイナー、障害者運動家、一九三七年生まれ、
松葉杖使用、大阪市立大学非常勤講師、「雨あがりのギンヤンマ」、聞き書き「ラブ」、
自費出版「われら何を掴むか」、「おおさか行動する障害者応援センター」主宰)

☆ 高森雪子 (リウマチ、俳人、一九一七年、佐賀県材木町生まれ、
熊本の「松」誌や佐賀市の「おげんきですか」誌などに投句、現在は桂寿園入所)

☆ 秋元和伸  (小児マヒ、詩人、一九三五年、山口県光市生まれ、牛乳販売店経営、
詩集八冊など、平成六年日本テレビ「愛は地球を救う」で引用さる)

☆ 合瀬智慧子 (脊椎カリエス、詩人、一九四二年、旧満州山西省生まれ、
佐賀県富士町在、共著「ふたりりしずか」、「城」同人、「おげんきですか」誌創刊)

☆ 北村保 (頚随損傷、俳人、一九五二年、三重県伊賀町生まれ、七三年に受傷、
九三年角川俳句賞「寒鯉」、俳誌「風」同人、九一年「ありのまま大賞」入選ずいそう「螢火」、
三重県文学新人賞、俳人協会員)

☆ 尾形亀之助 (喘息、詩人、画家、一九〇〇〜一九四二年、宮城県生まれ、
両親は素封家、詩誌「歴程」に参加、同棲生活など経て詩集「色ガラスの街」、思潮社の
現代詩文庫に「尾形亀之助詩集」)

☆ 津野田真理子(脳性マヒ、一九五七年、東京生まれ、障害者運動家、
脳性マヒの男性と結婚、男児一人、聞き書き「ラブ」に「都会っ子、田舎っ子」)



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