| ★ 書名 「自立生活運動と障害文化」 (全国自立生活センター協議会編、現代書館、2001年、3500円) ★ 内容の紹介(目次) 第一部 団体篇 ○樋口 恵子(全国自立生活センター協議会) 「日本の自立生活運動史」 ○中西 正司(ヒューマンケア協会) 「自立生活センターの誕生」 ○廉田 俊二(メイストリーム協会) 「おやじのひとりごと」 ○山田 昭義(AJU車いすセンター) 「名古屋の「愛の実行運動(AINO JIKKO UNDO,AJU)」の軌跡」 ○光岡 芳晶(自立生活センター米子) 「自立生活センター米子の七年間──障害者の自立生活運動新時代に向けて」 ○林 芳江(北九州自立生活センター) 「工業で栄え、療育の盛んな街にある自立生活センターとして」 ○佐藤 きみよ(自立生活センターさっぽろ) 「自立生活センターさっぽろのあゆみとこれから」 ○篠田 隆(自立生活支援センター新潟) 「新潟市における障害者の運動の歴史」 ○宮 昭夫(視覚障害者労働問題協議会) 「視労協がやってきたこと、考えてきたこと」 ○三上 洋(視覚障害者労働フォーラム) 「関西視覚障害者運動史──三氏就労闘争を中心に」 ○永井 哲(全国聴覚障害者連絡会議) 「聴覚障害者の運動史」 ○長野 英子(全国「精神病」集団) 「全国「精神病」者集団の闘い」 ○加藤 真規子(全国精神障害者団体連合会) 「YES。セルフヘルプを生きる──ぜんせいれんの歩みを振り返って」 ○ピープルファーストはなしあおう会 「障害者ではなく、まず「第一に人間として」」 ○生田 進(ピープルファースト大会大阪実行委員会) 「施設はあかん。お金を自分の好きに使えるのがほんまの自立」 第二部 個人篇 ○小山内 美智子 「二三年の札幌いちご会の運動」 ○我妻 武 「楽しみながらネットワークを ──国際障害者年から二〇〇二年DPI世界会議大会へ向けて」 ○白石 清春 「闘争の青春を謳歌しました」 ○鈴木 絹江 「「障害者は生きているのが仕事だ」ってね」 ○二日市 安 「やれるときに、やれるだけのことを」 ○近藤 秀夫 「車いすバスケットボールとジャスティン・ダートとの出会い」 ○寺田 純一 「「青い芝」と四三年」 ○新田 勲 「障害者に生まれて幸福だったと自分を偽るな。本音で生きろ!」 ○三澤 了 「同じ頚損仲間から、障害種別・国境を超えたDPIの運動へ」 ○荒木 義昭 「いろいろやってきた結果として今がある」 ○若林 克彦 「「必ず日本の介護は問題になる」 ──三〇年前に俺たちが予想した通りになった」 ○遠藤 滋 「愚かだったからこそ、今、自分がいとおしい」 ○高橋 修 「引けないな。引いたら、自分は何のために、一九八一年から」 ○横山 晃久 不屈な障害者運動──新たな障害者運動を目指して」 ○横田 弘 「やっぱり障害者が生きていることは当たり前じゃない」 ○内田 みどり 「障害者であり、女であることの狭間で」 ○平井 誠一 「相手にされなかった時代から現在の若者へ託す志!!」 ○牧口 一二 「時の流れに身をまかせ……なんてね」 ○定藤 丈弘 「定藤丈弘の残したもの」 ○楠 敏雄 「私の障害者解放運動史」 ○森 修 「障害者として生きるということ」 ○入部 香代子 「障害者として生きることを死ぬまで追い求めて」 ○森本 秀治 「共同連と私」 ○澤田 隆司・福永 年久 「座談会・兵庫の「武者」たち大いに語る」 ○田部 正行 「自分自身のための運動」 ○古井 正代 「CPとして生きるっておもしろい!」 ○中山 善人 「僕自身が考えて、運動を組み立ててきたこの二八年間」 ○古賀 稔章 「一つの社会、青い芝の会との出会い」 第三部 シンポジウム (大熊由紀子・北野 誠一・中西 正司・仲村 優一) 「自立生活運動の二十一世紀への展望」 巻末資料 自立生活センター協議会加盟団体一覧 杉本 章 「戦後障害者運動史年表」 参考文献・論文 索引 『自立生活運動と障害文化』編纂協力者一覧 ★書評(中島) これは日本全国で自立の闘いをつづけてきた障害者団体と個人、そしてその生き様 が自ずと一つの文化として定着していった歴史を探った本である。 第一部では15団体の代表者。 第二部では28人の個人。 第三部では2001年1月のシンポジウム「自立生活運動の二十一世紀への展望」。 巻末には「戦後障害者運動史年表」と索引。 などがとりあげられている。このうち小山内氏や横田氏や牧口氏や楠氏や二日市氏 や三澤氏や廉田氏などについては、この「日本せきずい基金」の関連著書(書評)欄、 およびリンクの中島虎彦「障害者の文学・虎の巻」の「脊損関係以外の書評」」欄でも、 それぞれの著書を多数取り上げてきているので、さらに検索していただきたい。 最近になって「障害学」という学問分野が盛んに言われるようになってきたが、 「学問」などと言わずとも、彼らの運動の歴史がそのまま生きた教えになっていること がわかる。 この本では頸髄損傷の三澤氏のみならず横田氏などの脳性マヒを含めた身体障害 者、知的障害者、精神障害者を同じ障害者という視点から公平に取り扱っている。 それらを読み比べて浮かびあがってくるのは、障害者・健常者を問わぬ「人間としての 自由」の叫びではないかと思う。 彼らのますますの活躍とご健筆を祈りたい。 |