★ 書評(中島) 口絵には夫妻の結婚式のど派手な写真などが満載で、ちょっと引いてしまう障害者もいるかもしれない(笑い)。しかし闘病や進学や結婚や自立生活や障害者運動など、障害者たちの直面する問題に真正面からぶつかってきた作者ならではの体験に裏打ちされていることがわかってくるにつれて、こだわりは薄れてくる。 語り口も今ふうの明るく軽ーいノリなので、マスコミや若い人などには受けることだろう。いわば頸髄損傷界の乙武洋匡クン現る! というところだろうか(笑い)。 石川ミカ氏は1969年、山口市生まれ。OLをしていた20代に階段から転落して頸髄損傷となり、以後車いす生活を送る。幸い手指はいくらか動くまでに回復したといい、頸髄損傷としては珍しい例であろう。そのため改造車の運転も、車いすの座席への積み下ろしも自力でできるという。その分活動の範囲も広い。 いろいろ進路に迷ったあげく、ソーシャルワーカーを目指して大学に進み、一人暮らしに挑むがさすがに疲労がひどくなり、実家の近くの県立山口大に転校する。そこで大学院の学生であった大輔氏と出逢い、2000年に結婚する。しかし新居を探すこと一つにしても、田舎の後進的な環境の中で悪戦苦闘する。 障害者であっても健常な頃から大好きだったミニスカートを着たいとか、もっとオシャレをしたいとか、かっこいい車いすに乗りたいとか、いろんな所へ旅に行きたい、という願いをもちつづける。その中から車いすのままでも着やすくおしゃれなバリアフリー浴衣を開発(?)したりする。それらの活動を通じてたくさんの仲間を得る。 それらの経験を生かして、現在は「バリアフリー推進コンサルタント」を名乗り、各地での講演会や執筆などに活躍している。たとえば小学校での講演のあと、子どもたちから寄せられた感想文にも、「相手が障害者だからといって馬鹿ていねいな言い方はしないで、子どもらしい言葉遣いでよい」などとアドバイスしている。 その他の著書に大輔氏との共著「お互いさま宣言」(太陽書房、2003年)がある、先のバリアフリー浴衣の作製の苦労話など散りばめられている。それにしても『美人は得だよなあ』などとつい野暮なつぶやきが漏れてしまうのは私だけではないだろう。 なお、下記のサイトでミカ氏や夫妻の画像を見ることができる。 西日本新聞「家族」 2002.10.13 http://ww5.tiki.ne.jp/~daisuke-1/nishinihon20021013.htm 朝日新聞「ひと」欄 2003.8.25 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/9009/asahi20030825.htm 毎日新聞「ひと」欄 2003.8.30 http://www.mainichi.co.jp/news/article/200308/30m/005.html 朝日新聞 「お互いさま!宣言」出版記事 社会面 2003.10.27 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/9009/asahi20031027.htm 連絡先や本の注文は下記のところまで。 石川大輔・石川ミカ 携帯電話090−8718−2541 -------------------------------------------------- Official Site "Take it easy!"TOP http://www.c-able.ne.jp/~daisuke/contents.htm |