2000年(平成12年)3月12日 毎日新聞に
 掲載された「せき髄損傷の治療薬」の記事


毎日新聞(朝刊) 2000年(平成12年)3月12日(日)

せき髄損傷の治療薬に
       「レシチン化 SOD」有効


                   徳島大教授 米で発表へ

 スポーツ事故や交通事故で損傷したせき髄の治療に活性酸素消去薬「レシチン化 SOD」が有効であることが、井形高明・徳島大医学部教授らの研究で分かった。米国・オーランドで12日に開かれる米国整形外科基礎学術学会で発表される。せき髄損傷には、長時間使用できる治療薬がなかったことから、実用化が期待されている。

 井形教授らは、損傷部分から出る毒性物質の活性酸素に注目。ネズミを使った実験で、活性酸素の消去薬「レシチン化 SOD」で抑えることにより、神経細胞が回復するのが確認されたという。

 医療現場では、ステロイド剤の一種である「メチルプレドニゾロン」が使われているが、損傷後8時間以上使用すると、逆に回復を妨げるとされている。同消去薬は、活性酸素が発生する少なくとも2日間は有効だという。

水島裕・聖マリアンナ医大名誉教授の話

 交通事故などでせき髄損傷患者が増えているが、これまで十分効果のある治療法はなかった。レシチン化 SODは、(治療効果が)最も優れている可能性があり、一日も早い臨床試験の実施が望まれる。

                【古本 陽荘】



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