| 10月10日(日)発売の讀賣新聞に掲載された 「日本せきずい基金」の初代理事長になった 大浜 真 氏の記事 |
画像は讀賣新聞より、スキャナーで取り込んだものです。51kb

讀賣新聞 1999年(平成11年)10月10日(日曜日)
閉じこもる仲間を社会へ
背もたれに頭をこすりつけて操作する電動車椅子に乗って、アメリカへ飛んだ。「不安もありましたが、私と同じ脊髄損傷者が一人暮らしできる国を訪ねるのはわくわくしました」
映画「スーパーマン」に主演した脊髄損傷者のクリストファー・リーブさんに、基金設立記念のビデオメッセージを依頼してきた六月のことだ。ビデオは今月初めの設立総会で上映され、車いすでいっぱいの会場から感嘆の声が上がった。国内の脊髄損傷者は推計10万人。交通事故などで毎年、五千人ずつ増えている。基金は最新のリハビリ情報を提供し、生活や精神面で相談に乗る。
会社勤めをしていた二十五年前、ラグビーの同好会の試合でタックルされ、頭から転倒。首から下が動かなくなった。「ベッドに転がったまま。みじめでした」 だが、元主将はこれでノーサイドにしなかった。リハビリに励み、コンビニ店を開いた。その傍ら、心を閉ざす脊髄損傷の若者を妻千鶴子さん運転の車で訪ね、励ましてきた。「重症の私がこうして外出できる姿を見せるのが一番なんです」
三人の子供の独立と前後して、仲間と支援の輪を広げようと基金設立に奔走してきた。目標に掲げた三億円を集め、脊髄の再生研究にも資金を提供するつもりだ。
「十年後には治るかもしれないぞ」。
そう励ます本人も、「再び立ち上がる」夢を捨てていない。
生活情報部 室 靖治
写真説明: 日本せきずい基金の初代理事長になった大浜真さん。
東京・目黒区在住。54歳。
基金事務局は 042・366・5133