| 5月23日(日)発行の讀賣新聞に 「日本せきずい基金」の記事が掲載されました。 |

讀賣新聞 1999(平成10年) 5月23日(日曜日)
脊髄損傷者を支援する基金 10月設立へ
脊髄を損傷して寝たきりの生活を送っている人たちを社会的に支援しようと、「日本せきずい基金(仮称)」(設立準備会−東京・府中市)がこの10月に設立される。
損傷者とその家族、支援者らが3年がかりで準備してきた。
一般からの募金を基に、損傷者の生活相談に乗り、リハビリ情報を提供する計画だ。幅広く協力を訴えるため、6月には埼玉県大宮市で記念講演会を開く。
国内の脊髄損傷者は現在、10万人に上り、交通自己やスポーツ事故などで毎年5千人ずつ増えているという。首から下が動かない人が多く、障害者施設で寝たきりの生活を送るか、在宅で家族の介護を受けているのが現状。行政の支援も不充分で、失禁を恐れて人前に出るのを避けたり、離婚や婚約解消となったりするケースも少なくない。
このため、脊髄損傷者が自立して生活できる社会を実現しようと、3年前から「基金」設立を目指して活動が始まった。17年前の交通事故で首から下が動かない東京府中市の藤木徳雄さん(41)も、設立に奔走してきた一人。車いすに乗り、仲間の損傷者5人や介護ボランティアなどと街頭募金に立ってきた。
賛同者は家族や医療関係者も含め、これまでに約2千人に達した。設立準備会(大浜 真 理事長)の役員12人は、損傷者の社会参加の促進などを行っている団体「全国脊髄損傷者連合会」(東京)の妻屋明会長も加わっている。
「基金」はとりあえず、寝たきりの損傷者に生活相談員を派遣するための費用を負担するなど、損傷者を直接支援する活動が主。将来は、脊髄再生の医療研究を資金援助することも考えたいという。設立準備会副理事長の藤木さんは、「仲間には経済的に苦しい人も多いため、基金のサービスは無料を原則にしたい」と話している。
埼玉で記念講演会
記念講演会は6月6日正午から、埼玉県大宮市の大宮ソニックシティで。脊髄損傷者の性機能をテーマに、国立身体障害者リハビリテーションセンター病院診療部長の牛山武久さんらが話す。無料。
事前に、設立準備会事務局(042-366-5133)へ申し込む。
写真説明: 口にくわえた棒でキーボードを操り、電子メールの返事を書く藤木さん。
(左、東京・府中市で)