「細胞注入、脊髄損傷を改善 京大教授らラットで確認」
(ウエブ版 共同通信 2003/03/11/ 00:17 より抜粋)


 脊髄を損傷させたラットの髄液に、多様な組織になる能力がある幹細胞を含む骨髄間質細胞を注入すると、下半身不随などの症状が改善することを京都大の井出千束教授(機能微細形態学)、鈴木義久助教授(形成外科)らが10日までに確かめた。

 機能回復が難しい脊髄損傷の新しい治療法につながる可能性があり、井出教授らはヒトと同じ霊長類のサルで安全性を確認し、患者への臨床応用を医学部の倫理委員会に申請する予定。成果は米専門誌に発表、11日から神戸市で開かれる日本再生医療学会で報告する。

 井出教授らは、脊髄を傷つけたラットの後頭部から、髄液に骨髄間質細胞を注入。
脊髄損傷の程度で効果は違うものの、1-3週間で関節を曲げたり足で体重を支える姿勢をとるなど回復をみせた。

 損傷部の空洞に新しい組織ができて3-4割が埋まっていたという。

 何も投与しなかったグループでは、症状に大きな改善はなかった。

BACK