| 讀賣新聞 2004年(平成16年)4月7日(水曜日) 中絶胎児細胞で再生医療 |
讀賣新聞
2004年(平成16年)4月7日(水曜日)
中絶胎児細胞で再生医療
治療が極めて難しい脊髄損傷患者が、中絶胎児の細胞を使った再生治療を受けるため、中国へと渡っている実態が、六日開かれた総合科学技術会議の生命倫理専門調査会で明らかになった。
中絶胎児の細胞を治療に用いる是非については、厚生労働省の審議会で議論されているが、倫理的問題が大きく、結論は一年以上先延ばしされている。安全性も効果も不透明で、患者団体からも懸念する声も上がっている。
脊髄損傷の患者団体「日本せきずい基金」の大浜真・理事長が専門調査会で行った説明によると、この治療法は、北京の首都医科大学の医師が開発し、これまで少なくとも日本人二人が治療を受けた。
脊髄損傷 -日本人2人-
中国治療ツアー 安全性は不透明
具体的には、中絶胎児の鼻の粘膜細胞を採取し、培養後に患者の病変部付近に注入して、脊髄の神経細胞の再生を促すとされる。医師は過去三年間で三百数十人の中国人に実施し、運動機能や痛覚に一定の機能回復が見られたと、報告している。医師らが設けたホームページには、日本語による案内も紹介され、五年後には日本人専門病院の建設も予定しているという、
大浜理事長は「何人もの患者から問い合わせが来ている。効果や安全性はよく分らない状況だが、「行くな」とも言えない。日本でも早く、中絶退治の細胞の利用について結論を出してほしい」と訴えている。
YOMIURI ON-LINE(讀賣新聞)
「中絶胎児の細胞で再生治療、脊髄損傷患者が中国渡航」