脊髄損傷中国国際回復支援センターとの経緯および関連情報

  2004年1月30日、中国脊髄損傷国際回復支援センターの李さんよりのメールで、黄医師が2月21日からバンクーバーで開催される脊髄再生に関するICCPの臨床研究に関するワークショップに参加することが明らかになりました。

 ICCP(International Campaign for Cures of Spinal Cord Injury Paralysis)はクリストファーリーブ基金、マイアミプロジェクト、英国の国際脊髄研究基金などから構成される脊髄再生研究の促進を求める団体です。日本せきずい基金はオブザーバーとして、今回の会議には岡野栄之慶応大学教授を推薦し、参加していただくことになっております。

 黄医師も参加することから、OEG移植について専門家間の論議が行われる見込みです。なお、米国の当事者の間では、ポルトガルのカルロス・リマ医師(胎児のではなく本人のOEG細胞移植を行っている)の研究も含め、クリストファー・リーブ氏にOEG移植を推進するよう求めるインターネットによる署名活動が現在行われています。

  また私たちが求めていた治療成績の公開については李さんから「細胞移植後の患者に関する詳細データは、2月末ごろから3月中旬ごろまでにはお知らせできるよう、急ぎ黄先生にご協力頂き情報公開していく予定」との連絡がありました。

[115] 連合会掲示版より  投稿者:hide  投稿日:2004/01/16(金)
20:08:11 [HOME] [返信]
 連合会掲示板にてこんな書き込み見つけました。ホームページを見ると可也具体的な情報も書いて有ります。日本せきずい基金さん的にはどうお考えになりますか。

 支援センター詳細
脊髄損傷中国国際回復支援センター
脊髄損傷中国国際回復支援センター(中国法人)は、2003年中国首都医科大学付属朝陽病院神経外科のDr.黄紅雲氏とパートナーシップを結びました。Dr.黄紅雲氏は現在この病院の主任教授であり、世界で唯一OEMセル細胞移植の権威でもあります。当センターでは世界の国々で脊髄に障害をお持ちになった多くの患者の方々にこのOEMセル細胞移植のすばらしい情報を伝え、障害にお悩みの患者や家族の方々に少しでもご助力ができればと外国人専用の回復支援センターとして発足致しました。

詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.spine-damage.com

Re: 連合会掲示版より 投稿者:せきずい基金事務局(渡部)  投稿日
:2004/01/17(土) 16:34:33

 一昨年末、米国のワイズ・ヤング教授が北京を訪問し、その模様をビデオで撮ってきています。これは胎児の鼻の臭球細胞を移植するもので、これまでに慢性患者400人に行われたと言われています。約6000人の予約があるという情報もあります。米国でも今春まで10人ほどが訪中し、帰国した一部の人の声が米国のローカル紙に紹介されています。黄医師は半年の滞在を求めましたが、3週間滞在し、その後はミシガン・リハビリ研究所でフォローアップする契約が出来、手術後のデータを北京に送ることになっています。3週間の費用は約200万円程度です。

 治療成績はASIA機能評価スケールで2,3レベル向上したというもののようですが、ばらつきがあるようです。昨年10月に初めて治療成績が欧文で発表されました。現在翻訳中ですが、その要約は近日中にホームページに掲載します。国際専門誌に発表してこなかったため、専門家はまだ評価が難しい段階です。本年12月に大阪で開催されるアジア太平洋神経再生セミナーには黄医師が報告する予定ですので、そのときにかなりはっきりした評価が出てくると思います。我々としても情報収集して皆さんに公開していきたいと考えております。

 これまではほとんど中国人に限定していたのが、なぜ日本人専用の脊髄損傷回復施設を作り、日本語版ホームページを立ち上げたかは、やはり中国が経済効果を狙ったものと思えます。

 また、胎児組織を移植に使う規制が中国は緩いと思いますので、日本では使用できないかなり成熟した胎児組織を移植しているとなると、これが効果的治療法として確立しても日本の現状ではそのまま実施することは困難です。そんなこともあって、世界で最大の脊髄損傷者を抱える中国があえて日本人専用施設を作ろうというということになったのではないか、と推測します。ただ中国で手術しても日本で連携するリハビリ施設がないと治療効果の判定やその後のリハビリの点で問題もあります。

 この問題に関する専門論文の翻訳はここ1,2ヶ月で作成しHPに公表します。専門家の方々と相談しながら、来日時に一般向けセミナーを開くことも検討していきたいと思います。


■ 「中国に日本人専用脊髄損傷回復支援室開設」のご案内