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脊髄損傷の希望の根拠 2005版
Bases for Hope for Spinal Cord Injury
ワイズ・ヤング(米国・ラトガーズ大学教授)

(2005年2月にCare Cure CommunityへUP、2005年5月JSCF事務局試訳)
原文参照→http://carecure.rutgers.edu/spinewire/Articles/SCIHope05.htm

〔構成〕
1.希望の根拠    
2.1995年の最新療法
3.外科的進歩     
4.末梢神経ブリッジ 
5.薬物治療      
6.リハビリテーションの進歩
7.再生療法         
8.再髄鞘化療法
9.1995年以降の臨床試験
10.他の臨床治療
11.治験中・まもなく実施予定の治療
12.最近の治療的前進
13.治療法の世代分類
14.第3世代の治療法
15.新しい科学的トレンド
16.回復に備えること
17.機能を復元すること
18.細胞の喪失と代替
19.問題解決法
 1.希望の根拠―――――――――――――――――――――――――

■ 外科的、医学、リハビリケアの進歩は、脊髄損傷からの回復をかなり改善させた。
■ 研究者は、脊髄損傷動物を再生させ再髄鞘化させる、多くの治療法を発見した。
■ 第一世代の臨床治験が現在行われている。第二世代の治療法は、すぐに始まる。
 脊髄損傷研究のためのより挑戦的な機会は、これまでにはなかった。
希望は、もう一度、科学者の心と思考の中にある。
 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 人間の歴史のほとんどの期間において、脊髄損傷は不可逆的であるとみなされた。多くの医師は、それが回復しそうになく機能復元の治療を望んではならないと脊髄損傷患者や家族に告げてきた。本稿では、希望を抱く多くの理由があることを、あなたがたに確信させたい。我々がそこに到達するためには多くの作業が必要だが、トンネルの先には光が差し込んでいる。この分野の進歩を例示するために、我々は1995年と今日の到達点を比較し、ゴールへの過程を描き出す。

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 2.1995年の最新療法 ―――――――――――――――――――――

■ 急性期・亜急性期の治療法
■ 痙縮と痛みの治療
   新たな治療法

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 1995年、クリストファー・リーブは脊髄を損傷後に機能を復元できる治療法があるかどうかを私に質問してきた。そしてもしそうなら、いつそのような治療が可能になるかと。私はもし、私たちが全ての資源を保有し、多くの労力を費やし、幸運に恵まれれば、回復治療法を初めて見出すまで最低7年は必要だろうと述べた。
1995年当時の私の意見表明の根拠はどこにあったのか?
 第1に我々は1995年当時に、メチルプレドニゾロンが脊髄の損傷後早期に投与されたとき、神経学的回復をもたらすことを知っていた。
 第2に、GM1またはmonosialicガングリオシドと呼ばれている薬剤は、損傷後48時間で開始され6〜12週継続して投与すると、患者の運動器官を改善することがFred Geislerによって報告された;当時、GM1の第3相臨床治験が進行中だった。
 第3に、バクロフェン・ポンプは重篤な痙性に役立つことが示された。
 第4に、脊髄損傷のニューロパシー痛への第1の治療選択として、三環系抗うつ薬が出現していた。
 最後に、いくつかの治療は、IN-1(再生刺激抗体)、4−アミノピリジン(脱髄された軸索の伝導をの改善す薬)、胎児細胞移植、遺伝子改変の線維芽細胞を含む動物実験で有望であることが示された。

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 3.外科的進歩―――――――――――――――――――――――――

脊椎の除圧と安定化
  • プレートによる前方・後方固定法
  • チタン・ケージによる脊椎の部分修復
  • 遅効性の除圧法は、損傷数年後でも機能を回復する(Bohlman)
泌尿器科の処置
  • 恥骨上カテーテル法
  • Mitrafanoff法:へそを通して膀胱へカテーテル処置する集尿器の使用(皮膚膀胱ろう?)
  • Vocare仙椎刺激
脊髄空洞症嚢胞
  • 脊髄の癒着を剥離し除圧することが、脊髄空洞症嚢胞の再発率の低下につながる
  • 脳脊髄液の循環が、嚢胞発現を予防する鍵となる末梢神経ブリッジ
  • 引き裂かれた神経根または神経を脊髄に入れること(Carlstedt、その他2000)
    筋肉の神経支配の再現
  • ニューロパシー痛の減少
  • 損傷部位以下の器官に対するより損傷部位の上方からの神経のブリッジ(Zhang, 2001; Brunelli, 2000)

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 外科的前進は、脊髄損傷ケアに革命をもたらした。
 急激な脊髄減圧術と安定化は脊椎の前方・後方プレート術で可能となった。Hank Bohlman(ケースウエスタンリザーブ大学の整形外科医)は、脊髄減圧術が受傷数年後でも、相当な機能を復元することができると報告した。
 経尿道カテーテル法ができない四肢麻痺患者に、恥骨上カテーテル法またはMitrafanoff法のような泌尿器科の処置は、より大きな自立をもたらす。Vocare仙椎刺激システムは、膀胱の機能的電気刺激を可能にする。これらの外科的手法の前進は何千人もの患者の生活の質を改良した。
 脊髄空洞症嚢胞の外科的療法:損傷部位周辺で脳脊髄液の循環を回復して、脊髄の癒着と剥離を除去することで、嚢胞の再発は20%以下になる。
 末梢神経ブリッジ:脊髄性の軸索は脊髄に移植される末梢神経になって、筋肉を神経により再支配する。それは感覚機能を復元しないので、そのような移殖の機能的な効果が制限されるが、いくつかの研究は、適切な成長経路を提供される場合、脊髄の軸索が再生することができることを明らかに示した(Carlstedtら、2000)。一部の外科医は、膀胱を含む麻痺している筋肉に、損傷部位より上方の機能している神経からの末梢神経ブリッジを用いる(Zhang, 2001)。

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 4.末梢神経ブリッジ―――――――――――――――――――――――

 末梢神経は再生する。損傷部位以下で筋肉の機能を戻す一つの方法は、損傷部位より上に神経に末梢神経ブリッジを使用することである。下図はその方法を示す。
 損傷部位以下に損傷部位より上方からの神経を接続することによって、膀胱を含む麻痺している筋肉を神経による再支配することは可能である。この手法は、いくつかの理由からまだ危険性がある。

 第1に、それは損傷部位より上の神経を犠牲にする必要がある。しばしば、損傷部位の上下の神経は十分に長くなく、ブリッジする神経も必要である。第2に、損傷部位以下の筋肉への神経の切除は、しばしば筋肉の萎縮を引き起こす。なぜなら、軸索はゆっくりと1日に1−2mm日の割合で成長するので、再成長している軸索が筋肉に達する前に、筋肉はたいてい萎縮してしまう。これら双方の危険性は、損傷部位の上下に使用される神経を慎重に選択することによって減少することができる。例えば、脊髄損傷部位が胸部の場合、膀胱または脚の筋肉を神経再支配するために損傷部位より上に肋間神経を使用することは可能である。同様に、腓腹神経(脚の感覚神経)が神経ブリッジにしばしば使われる。にもかかわらず、これらの処置は非可逆的であるのでこれらの外科的処置のリスクと効果は慎重に比較考量しなければならない。

筋肉への末梢神経ブリッジ:損傷部の上方から筋肉へ末梢神経をブリッジ。

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 5.薬物治療――――――――――――――――――――――――――

 急性期・亜急性期の治療法
 NASCIS 2:
*注:NASCIS= National Acute Spinal Cord Injury Study:米国脊髄損傷急性期研究プロジェクト
 NASCIS 3:
 慢性期の治療法
 チザニジン(筋弛緩薬、テルネリン):より少ない副作用で痙性を減らす
 髄腔内バクロフェン投与:最小の副作用で重篤な痙性さえ効果的に減らす
 経口の4−アミノピリジン(4-AP)投与:

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 たくさんの新しい薬物療法が、過去5年間のうちに現れた。
第3次米国脊髄損傷急性期研究プロジェクト(NASCIS 3):このプロジェクトはメチルプレドニゾロン(MP)の48時間投与が24時間投与より優れていたことを明らかにした。

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 6.リハビリテーションの進歩――――――――――――――――――――

 膀胱機能:
 ニューロパシー痛治療:
 抗てんかん薬:
 Glutamate受容体拮抗薬:

 ■ 機能的電気刺激(FES)
 「学習された不使用」を逆転させること

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 大きな前進の多くは、過去10年のリハビリテーションの成果である

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 7.再生療法――――――――――――――――――――――――――

 ■ 軸索成長抑制拮抗薬
 ■ 軸索成長因子
 ■ 治療ワクチン
 ■ 細胞療法
 ■ 細胞接着分子(L1)

 ■ 軸索成長メッセンジャー 
 ■ 電気刺激

 *・・*・・・〔解説〕・・・*・・*  
 動物において多くの治療法が再生を促進する

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 8.再髄鞘化療法――――――――――――――――――――――――

 ■ シュワン細胞移殖
 ■ オリゴデンドログリアの細胞移植
 ■ 幹細胞 
 ■ OEC(嗅神経鞘細胞グリア)移殖
 ■ 抗体療法

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 多くの治療法が脊髄を再髄鞘化する。これらは、以下を含む:

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 9.1995年以降の臨床試験――――――――――――――――――――

胎児細胞移植による進行性脊髄空洞症治療(ゲインズビル:フロリダ、ラッシュ・プレスバイテリアン:シカゴ、カロリンスカ:スウェーデン、モスクワ、ノボシビルスク、中国)
4−アミノピリジンによる慢性脊髄損傷治療(アコルダ社、第3相試験、Model SCI Centersにて)
活性化マクロファージによる亜急性期の脊髄損傷治療(プロニューロン社、イスラエル)
ブタの神経幹細胞の脊髄損傷サイトへの移植(Diacrinオールバニー医療センターとワシントン大学セントルイス校)
交流電気刺激による亜急性脊髄損傷治療(インディアナのPurdue大学、更にはダブリン:アイルランド)
AIT-082による亜急性脊髄損傷治療(Ranchos Los Amigos、ゲイロード、クレイグ病院,トーマス・ジェファーソン・リハビリセンターにおける新治療法の治験)
神経栄養因子を混合させた末梢神経ブリッジ(Cheng 台湾)
テオフィリン(気管支拡張剤)療法による呼吸器依存患者に対する呼吸機能の復元(Goshgarian、ウェイン州立大学)
その他の臨床試験:さまざまなリハビリ療法、痙性と神経障害性疼痛の治療法を試験する多くの治験が行われた。

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 1995年以降、いくつかの治療法の臨床試験が実施された。
 これらは、以下を含む:

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 10.他の臨床治療――――――――――――――――――――――――

 ■「学習された不使用」を逆転させる免荷トレッドミル歩行訓練 
 脊髄のCPG(セントラル・パターン発生器)を活性化し脊髄を刺激する(アリゾナ大学、ツーソン)
 実験的な外科療法

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 他の臨床いくつかの治療は、世界中の臨床施設で検証されている。
 これらは、以下を含む:

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 11.治験中またはまもなく実施予定の治療――――――――――――――

 OEC移殖
 ■ シュワン細胞自家移植(エール大学及びマイアミプロジェクト)
 幹細胞移植
 ■ コンドロイチン分解酵素(ロンドン(中国))
 ■ cAMPを併用した細胞移殖 (Rolipram & dibutyryl)

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 いくつかの治療法ではすでに、又はすぐに治験が行われる。

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 12.最近の治療的前進――――――――――――――――――――――

 胚性幹細胞(ESC):移植されたESCは、脊髄で運動ニューロンを産生するだろう(Harper, et al. 2004; Wisconsin, 2005)
Nogo受容体拮抗薬:Nogo受容体蛋白及び抗体(Strittmatter, et al., 2004)
コンドロイチン分解酵素:コンドロイチン分解酵素は脊髄再生を刺激し、機能回復をもたらす
Ephレセプター: EpHレセプター抗体は、ラットでの再生を刺激する。(Eph=ニューロンの分子結合のタイプ)
神経栄養因子由来グリア: GDNFは、神経保護的であり、ラットで機能的な回復を改善した
併用療法
 ジブチリル環状AMPまたはロー・キナーゼ抑制薬と併用される胚性幹細胞移植は、軸索に前根の外へ送信する運動ニューロンを産生する(Harper, et al., 2004)
 シュワン細胞はジブチリル環状AMP及びロリプラム(ホスホジエステラーゼ阻害薬)と併用された(Bunge, et al.)
 シュワン細胞はコンドロイチン分解酵素とGDNFと併用された(Xu, 2003) シュワン細胞移植と組合せニューロトロフィンすなわちBDNF、NGF、NT-3との併用(Xu, 2002)
 コンドロイチン分解酵素とリチウムの併用は単独投与より効果的である(Wu, et al, 2004).
 神経幹細胞とL1細胞接着分子(Grumet, et al., 2004)

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 この分野の全ての主要な治療的進歩をチェックすることは、可能でない。しかしながら、最近のいくつかの前進は、脊髄損傷で非常に治療的な可能性を拡大した。

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 13.治療法の世代分類――――――――――――――――――――――

第1世代の治療法:4-ピリジニン(Acorda社)
増殖因子:GM1(Fidia)、AIT-082(新治療法)、電気刺激(Purdue大)
細胞移植:胎児の細胞(UFG)、マクロファージ(Proneuron)
ブタの幹細胞(Diacrin)、ヒト胎児幹細胞、末梢神経移植
移動訓練:免荷トレッドミル歩行訓練(UCLA)、移動FES(アリゾナ大)
第二世代の治療法:抗体療法;Humanized IN-1(ノバルティス社)、M1抗体(Acorda社)、Calpaxoneコポリマー(Teva)
成長因子:ニューロトロフィン(Regeneron)、イノシン(BLSI)、Rollipram(PD-4抑制薬)
細胞移植:OEC、骨髄幹細胞、ヒト神経幹細胞、ヒト幹細胞、遺伝子改変の幹細胞、臍帯血幹細胞

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 治療法を世代として認識することは有益である。
 第1世代の治療法:現在あるいはまさに臨床治験が開始された治療法である。これらの治療は、脊髄損傷後の機能を復元する第1の試みである。それが成功している場合、それは若干の機能を一部の人々に戻しそうである。これらの治療法は、例えば4−アミノピリジン、軸索増殖因子(GM1、AIT-082など)、電気刺激を含んでいる。 これらの治療法はさらに、特に集中的なリハビリテーションと移動訓練と結合されるとき、細胞移植を含む第1段階の臨床試験の多くが限られた機能を一部の人々に回復する可能性があるだろう。
 第2世代の治療法:より多くの人々にたぶん、より効果的である。これらの治療は、再生を促進し再髄鞘化する抗体で、IN-1抗体、M1抗体、calpaxoneなどが含まれる。多分治験がなされるであろう成長因子は、神経栄養物質、イノシンとホスホジエステラーゼ4(PDE4)抑制薬の併用を含む。OEC,自家骨髄幹細胞(成人)移植、ヒト神経幹細胞、ヒト胚性幹細胞、そして遺伝子改変細胞を含むより効果的細胞移植の治験が恐らくなされるだろう。全てのこれらの処置が効果的であるというわけでない、しかしこれらのうちの1つか2つの治療法が機能を復元することがわかれば、我々は脊髄損傷後に機能を復元する最初の治療法を受けることになるだろう。

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 14.第3世代の治療法――――――――――――――――――――――

 併用療法
 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 第3世代の治療法は、我々が「治癒」と言うかもしれないものにより近い。

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 15.新しい科学的トレンド―――――――――――――――――――――

高用量スクリーニング:高用量スクリーニングのテスト法、より良い組織培養と動物モデル
遺伝子発現研究:再生の新たな測定法(RAGs)、成長因子と遺伝子を脊髄に運ぶ遺伝子改変幹細胞
組換え型の分子および遺伝子治療:生体外・生体内の遺伝子治療、遺伝子搬送用の非ウイルス・ベクター
免疫療法:活性化マクロファージとTリンパ球、内因性の抗体産生を刺激する治療ワクチン

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 新しい科学的ないくつかの傾向は、この分野における進歩を非常に加速する。長年、脊髄損傷研究は、小規模で非常に労働集約型の実験で、行われきた。

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 16.回復に備えること――――――――――――――――――――――

不可逆的な手術を回避しなさい:脊髄後根切断術、回腸導管、末梢神経ブリッジ
筋肉、骨、神経の萎縮を予防しなさい:痙性を除去してはいけない、骨に重力を加える立位訓練、神経回路の使用
「学習された不使用」と萎縮を逆転させること:理学療法、Fampridine(4−アミノピリジニン)、立位台、振動盤、強制使用訓練のパラダイム(注:マヒした手足を他動的に動かすリハビリを行うことによって、筋量の増加と筋肉の自律運動の回復を意図していると思える)、機能的電気刺激、バイオフィードバック療法、運動プログラム。

 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 最もしばしばされた質問された問題の1つは、来るべきいくつかの臨床試験に備えるために脊髄損傷者は何をなすべきか、である。
 これらの取り組みの主な長所は、それがまた若干の機能を復元するということである。再生・再髄鞘化療法が最適化されて実施できるようになったとき、これらの取り組みはそれぞれの治療法を通じてあなたの身体に効果を挙げるようになるだろう。 

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 17.機能を復元すること―――――――――――――――――――――

 「完全マヒ」は完全ではない
 脊髄が横に切断されることは、珍しい現象である。
 10%以上の軸索が残存していれば、相当な機能的な回復を支持することができる
 「完全マヒ」の損傷さえ、若干の機能を回復する

■ 残存している軸索は、有髄化される必要がある
 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・* 
 おそらく、脊髄損傷の臨床試験の最も大きな障害のうちの1つは、機能を復元しているどんな治療法に対してもその見通しに関する臨床家の悲観論である。この悲観論は、脊髄損傷の3つのよくある誤解から生じている。

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 18.細胞の喪失と代替――――――――――――――――――――――

 細胞の喪失:
ワーラー変性:脊髄の損傷後、数時間から数日後に軸索や髄鞘は傷害部位から末梢に向かって徐々に崩壊していくこと。

 細胞喪失への処置
 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*

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 19.問題解決法―――――――――――――――――――――――――
 *・・・*・・・〔解説〕・・・*・・・*
 動物モデルで作用する治療法が、人間で必ずしも機能する保証はない。有望な臨床試験の勝算を増加するために、我々は有望な臨床試験のための最適の治療法を系統的な前臨床試験として確立しなければならない。我々は多数の共同研究を開始しなければならない。幹細胞移殖は脊髄損傷において主要な役割を演じるであろうが、しかし我々は移植する適切な幹細胞資源を現在のところ持っていない。最後に、併用療法は将来の手法である。我々は併用療法を系統的にテストしなければならない。
 ラトガーズ大学で、我々は治療法を開発し最適化する脊髄損傷研究室の数を増やすことに注意を集中している。こうするために、我々は現在までに200以上の研究室をよく標準化されたラット脊髄損傷挫傷モデルを使用するために訓練した。我々は、前臨床テストの効率を高める実験的なツールを開発している。例えば、我々のセンターではラットの遺伝子チップを開発したが、これは治療評価のアセスメント、再生を可能にする遺伝子の同定、ニューロパシー痛、痙性、脊髄の修復、再髄鞘化と再生・修復を大きく促進する幹細胞の動態に関する研究室の能力を顕著に早めるものである。我々は科学者、臨床家とともに年4回のワークショップと年次シンポジウムを開催し、最新の脊髄損傷研究について学んでいる。最後に、我々は治療法のテストのために中国臨床研究ネットワークを開発し、また米国において同様のネットワークの開発に着手した。■

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