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「思いを伝える」

■「データ」では伝わらない情報を伝えよう

自分たちの活動を伝える時に最も重要なのが、活動をしている自分

たちの「思いを伝える」ことです。何の活動をしているのか、どん

な人が集まっているのかというデータ的なことはもちろん必要。し

かし、もっとも重要になるのが、活動に集う人々が共通に持ってい

る「こころざし」を伝えることです。なぜならば、個人の思いを社

会的な動きに変えていくには、「こころざし」という一つの共通の

思いが必要になるからです。そのために、自分たちの思いを自分た

ちの言葉で伝えましょう。

 

■団体の「使命(ミッション)」は何かを明確に表現できますか?

活動をはじめたとき、明快な思い(使命)で、はじめたはずです。

ところが、その使命のとらえ方は、同じ市民活動団体の参加者でも

さまざまであり、意識の違いが生じることがあります。また、改め

て他人に聞かれるとうまく言葉に表現できない場合もあります。組

織として活動していくためには、常に「団体の使命」を確認してい

くことが必要です。そして、外に向かって情報発信していく場合

は、とくに団体の「使命」を明快に表現することが、思いを伝える

ときの中心になります。「使命(ミッション)」とは、団体が何を

する時も共通の価値観であり、判断の鏡となるものです。

 

■活動への「共感」が最大の資産

思いを伝えたい相手がいます。その相手にあつく思いを語っても、

相手は必ずしも同じ環境、同じ意識にあるとはいえません。世代も

環境も異なる者どうしが納得し、ともに活動していくためには、思

いを伝え「共感」を作り出すことが重要です。「共感」こそが、活

動を継続していく上で最大の資産となります。一人ひとりの思いを

共感という絆でつなぐことができれば、とても大きな力になります。

 

■設立の「動機」を語るのも効果的

市民活動団体が、「使命」を語り、活動の共感者を増やすための効

果的な方法の一つは、「動機」を語ることです。市民活動をスター

トするにいたった「動機」の中にある「なぜ、活動をはじめたの

か」をしっかり説明すること。活動の背景を理解してもらうこと

は、活動団体の強力な応援者を増やしていくことにつながります。

 

■双方向の言葉にしよう

思いを伝えるといっても、押しつけであっては何も伝わりません。

「私たちはこう考える」という思いを伝えたら、それについてどう

思うかという意見を受ける場を用意することが必要です。一方通行

の思いは活動の広がりを閉じてしまう可能性もあります。心を開き、

情報を受け取った人から意見を吸い上げ、交流をはかっていくこと

で、活発な市民活動が維持できるのです。

◆ 用語解説「ミッション(使命)」

ミッションは団体の基本目的であり、その団体の憲法のようなもの。

その団体が何をしようとしているのか、何を達成しようとしている

かという、活動に対する共通の「思いや使命」を言葉にしたもので

す。たとえば、「エコロジー活動を通じて住みよい社会をつくる」

といったように、活動のめざす方向をはっきりさせ、価値や行動の

統一的な基準を明らかにする言葉です。

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